埋没法の糸玉はいつ消える?目立つ原因や対処法・抜糸が必要なケースを形成外科医が解説

「埋没法を受けたあとに糸玉が目立つ」

「まぶたを触るとポコッとしたしこりがある」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、埋没法の糸玉はいつ消えるのか、目立つ原因や対処法、抜糸・修正を検討するケースについて形成外科医が解説します。

埋没法の糸玉はいつ消えるか

埋没法の術後に見える糸玉のふくらみは、腫れが落ち着くにつれて目立ちにくくなることがあります。

ただし、一般的な埋没法では非吸収性の糸を使用することが多いため、「糸玉が消える」といっても、糸の結び目そのものが溶けてなくなるわけではありません。

術後の腫れやむくみが落ち着いたり、糸の結び目が周囲の組織になじんだりすることで、見た目や触ったときのふくらみが目立ちにくくなっていくと考えるとよいでしょう。

一方、時間が経っても糸玉が目立つ場合には、糸の位置や埋まり方などを確認する必要があります。

術後早期は腫れによって糸玉が目立つことがある

埋没法を受けた直後は、まぶたに腫れやむくみが生じるため、糸を結んだ部分がポコッと盛り上がって見えることがあります。

この時期のふくらみが、必ずしも糸玉そのものによるものとは限りません。腫れやむくみ、糸を通した部分の組織の反応などが重なって目立っている場合もあります。

そのため、術後早期に糸玉のようなふくらみが見えても、すぐに異常と判断する必要はありません。

腫れが引くにつれて目立ちにくくなる場合がある

術後の腫れやむくみが落ち着いてくると、それに伴って糸玉のようなふくらみも目立ちにくくなることがあります。

ただし、目立たなくなるまでの期間には個人差があり、まぶたの厚みや糸の固定方法、結び目の位置、術後の腫れ方などによっても異なります。

そのため、「術後○週間で必ず消える」と一律に判断することはできません。

糸の結び目そのものが「溶けて消える」わけではない

埋没法で非吸収性の糸を使用している場合、時間の経過とともに糸の結び目そのものが溶けて消えるわけではありません。

「糸玉が消えた」と感じる場合の多くは、腫れが落ち着いたり、結び目が周囲の組織になじんだりすることで、外から見たときに目立ちにくくなった状態です。

そのため、見た目ではわからなくなっても、基本的にはまぶたの中に糸が残っています。

長期間経っても目立つ場合は原因を確認する

術後の腫れが十分に落ち着いた後も糸玉のようなふくらみが目立つ場合は、糸の結び目が浅い位置にある、糸が十分に埋没していないなどの原因が考えられます。

また、糸が透けて見える、触ると明らかなふくらみがある、痛みや赤みを伴うといった場合には、状態の確認が必要です。

糸玉が気になるからといって自分で押したり触ったりせず、長期間改善しない場合や症状を伴う場合は、施術を受けた医療機関などで診察を受けましょう。状態によっては経過観察だけでなく、抜糸や再施術などを検討することがあります。

ここは「糸玉が透けて見える・盛り上がる」状態と、実際に糸が露出している状態を明確に分けるのが大事ですね。露出している場合は、経過観察より受診を優先する内容にします。

埋没法の糸玉が目立つ原因

糸の結び目が浅い位置にある

埋没法では、二重ラインを形成するためにまぶたの内部へ糸を通し、結び目を作って固定します。

この結び目が皮膚に近い浅い位置にあると、表面からポコッとしたふくらみとして見えたり、糸の色が透けて見えたりすることがあります。

また、結び目をどの位置に作るか、どのように埋没させるかは術式によっても異なります。

まぶたの皮膚が薄い

まぶたの皮膚や皮下組織が薄い方は、内部にある糸の結び目が表面から目立ちやすいことがあります。

同じ位置や方法で糸を固定しても、まぶたの厚みなどによって外からの見え方は異なります。

そのため、埋没法では希望する二重ラインだけでなく、まぶたの厚みや皮膚・組織の状態なども考慮して施術方法を検討することが重要です。

術後の腫れ・むくみが残っている

埋没法を受けて間もない時期は、施術による腫れやむくみが残っているため、糸を固定した部分が通常より目立つことがあります。

この場合は、腫れやむくみが落ち着くにつれて、糸玉のようなふくらみも目立ちにくくなることがあります。

術後早期に糸玉が見えるからといって、すぐに抜糸や修正が必要とは限りません。まずは術後の経過を確認することが大切です。

糸の結び目周囲に組織反応が起きている

埋没法の糸はまぶたにとって異物であるため、糸や結び目の周囲に組織反応が起こり、しこりのように触れたり、ふくらんで見えたりする場合があります。

術後の一時的な反応として落ち着いていく場合もありますが、長期間ふくらみが続く場合や徐々に目立ってくる場合は、状態を確認する必要があります。

炎症を起こしている

糸の周囲に炎症が起こることで、糸玉の部分が赤く腫れたり、ふくらみが目立ったりすることがあります。

単に糸玉が見えるだけではなく、赤みや痛み、熱感、腫れ、膿などを伴っている場合は、感染などが関係している可能性も考えられます。

このような症状がある場合は自分で糸玉を押したり触ったりせず、施術を受けたクリニックや埋没法の修正に対応している医療機関へ相談しましょう。

埋没法の糸玉が出てきた場合の対処法

埋没法の糸が皮膚側やまぶたの裏側(結膜側)から実際に出てきている場合は、自分で処置せず、できるだけ早めに医療機関へ相談しましょう。

単に糸玉が皮膚の下から透けて見えたり、ふくらんで見えたりする状態とは異なり、糸が露出している場合は感染や炎症、角膜への刺激などにつながる可能性があります。

特に、目の痛みや充血、異物感、目やに、まぶたの赤み・腫れなどを伴っている場合は、放置せず診察を受けることが大切です。

糸を引っ張らない

皮膚やまぶたの裏側から糸が出ていても、自分で引っ張るのは避けてください。

埋没法の糸はまぶたの組織に固定されているため、外に出ている部分を無理に引っ張ると、組織を傷つけたり、痛みや出血、炎症などを引き起こしたりする可能性があります。

糸が気になっても、必要以上に触らず、そのままの状態で医療機関へ相談しましょう。

自分で切ったり押し込んだりしない

露出した糸をハサミなどで切ったり、指や器具を使ってまぶたの中へ押し込んだりするのも避けましょう。

糸の一部だけを切っても、残った糸がまぶたの中に残る可能性があります。また、不衛生な手や器具で触れることで細菌が入り、感染につながるおそれもあります。

特に結膜側に糸が露出している場合は、糸が眼球表面に触れて刺激になることもあるため、自己処置はせず医師による診察を受けてください。

施術したクリニックまたは修正に対応する医療機関へ相談する

埋没法の糸が実際に露出している場合は、施術を受けたクリニックへ相談しましょう。

施術したクリニックを受診できない場合や、他院で受けた埋没法の糸が出てきた場合は、埋没法の抜糸や他院修正に対応している医療機関へ相談する方法もあります。

診察では、糸が露出している位置や炎症・感染の有無、二重ラインの状態などを確認し、必要に応じて抜糸などの処置を検討します。

「糸が見えているだけだから」と放置せず、実際に糸が皮膚や結膜から出ている場合は早めに状態を確認してもらうことが大切です。

埋没法の糸玉は触るとわかる?

埋没法の糸玉は、まぶたの上から触ると小さなしこりや硬い部分として感じることがあります。

特に、糸の結び目が浅い位置にある場合や、まぶたの皮膚・皮下組織が薄い場合は、触ったときにわかりやすいことがあります。

ただし、触ると糸玉がわかるからといって、必ずしも異常とは限りません。見た目では目立たず、痛みや赤みなどの症状がなければ、そのまま経過をみる場合もあります。

一方で、以前よりふくらみが大きくなった、痛みや赤みがある、糸が露出しているなどの変化がある場合は、医療機関へ相談しましょう。

また、糸玉が気になっても、繰り返し押したり強く触ったりするのは避けてください。

埋没法の糸玉が黒い・透けて見えるのは大丈夫?

埋没法の糸玉が黒っぽく見えたり、皮膚から透けて見えたりする場合は、糸の結び目が皮膚に近い浅い位置にあることなどが考えられます。

特にまぶたの皮膚が薄い方では、内部の糸が透けて見えることがあります。

術後早期であれば、腫れやむくみが落ち着くにつれて目立ちにくくなる場合もありますが、長期間経っても黒い点や糸が目立つ場合は、一度医療機関で状態を確認してもらうとよいでしょう。

また、赤みや痛み、腫れ、膿などを伴う場合や、糸が実際に皮膚から露出している場合は、早めに医療機関へ相談してください。

FAQなので、結論を先にして簡潔にまとめます。

埋没法の糸玉についてよくある質問

埋没法の糸玉は自然に馴染みますか?

術後早期に目立っている糸玉は、腫れやむくみが落ち着き、周囲の組織に馴染むことで目立ちにくくなる場合があります。

ただし、非吸収性の糸を使用している場合、糸の結び目そのものが溶けてなくなるわけではありません。長期間経っても目立つ場合は、糸の位置や状態を確認してもらいましょう。

糸玉を自分で押し込んでもいいですか?

糸玉が気になっても、自分で押し込むのは避けてください。

強く押したり繰り返し触ったりすると、まぶたの組織を傷つけたり、炎症を起こしたりする可能性があります。糸が露出している場合も、自分で押し込まず医療機関へ相談しましょう。

糸玉が痛い場合は受診した方がいいですか?

糸玉の部分に痛みがある場合は、医療機関へ相談することをおすすめします。

特に、痛みが強くなる、赤みや腫れ、熱感、膿などを伴う場合は、炎症や感染が関係している可能性があります。自己判断で触らず、早めに状態を確認してもらいましょう。

糸玉は抜糸すればなくなりますか?

糸玉の原因となっている糸を抜糸することで、結び目によるふくらみは改善が期待できます。

ただし、抜糸後すぐに完全に平らになるとは限らず、腫れや炎症、瘢痕などが残っている場合は、落ち着くまで時間がかかることがあります。

また、抜糸によって二重ラインが薄くなったり、消失したりする可能性もあります。

抜糸後にもう一度埋没法はできますか?

抜糸後に再度埋没法を行える場合があります。

ただし、まぶたの状態や過去の施術回数、瘢痕や癒着の程度、希望する二重ラインなどによって適した方法は異なります。

抜糸と再施術を同時に行うか、一定期間を空けるかについても状態によって異なるため、診察したうえで判断することが大切です。

まとめ

埋没法の糸玉は、術後の腫れやむくみが落ち着いたり、周囲の組織に馴染んだりすることで、徐々に目立ちにくくなる場合があります。

ただし、非吸収性の糸を使用している場合は、糸の結び目そのものが溶けてなくなるわけではありません。そのため、「○週間経てば必ず糸玉が消える」と一律に判断することはできません。

また、糸玉が目立つ原因には、結び目の位置やまぶたの厚み、術後の腫れ、組織反応、炎症などさまざまな要因が関係します。

当院では、まぶたの状態や過去の施術内容を確認したうえで、埋没法の抜糸や他院修正、再施術にも対応しています。

「埋没法の糸玉がなかなか目立たなくならない」「糸が透けて見える・出てきた」とお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。