鼻がでかいのを小さくする方法|形成外科専門医が原因・セルフケア・美容医療を徹底解説

「鼻が大きいのがコンプレックス」

「写真を撮ると鼻ばかり目立つ」

「小鼻を小さくしたい」

このようなお悩みでご相談に来られる患者様は非常に多くいらっしゃいます。

鼻がでかいと感じる原因は様々で、鼻先が丸い(団子鼻)、小鼻が横に広い、鼻の穴が大きい、皮膚が厚いなどの様に鼻のどこか一つにコンプレックスがあるだけても大きく感じてしまうものです。

SNSでは鼻クリップやマッサージなども話題ですが、医学的に改善できる範囲には限界があります。

本記事では、形成外科・鼻整形を専門とする医師の視点から、鼻が大きく見える原因、セルフケアで改善できることとできないこと、確実に鼻を小さくする方法を詳しく解説します。

でかい鼻に見えてしまう人の特徴

団子鼻で鼻先が丸い

日本人に非常に多いのが、いわゆる「団子鼻」です。団子鼻の原因は様々で、

  • 鼻尖部皮膚が厚い
  • 皮下脂肪が発達している
  • 大鼻翼軟骨(lower lateral cartilage)が大きい
  • 皮脂腺が発達している

など複数の解剖学的要因が関与しています。特にアジア人は欧米人と比較して皮膚軟部組織が厚い傾向があり、鼻先がぼてっと見えやすいことが知られています。

にんにく鼻で横に広い

鼻先と小鼻が3方に丸くなっており、横方向に強く張り出しているタイプです。

鼻翼基部の幅が広いことが多く、顔の中央に存在感が生まれ、笑った表情などでもさらに鼻が広がり実際以上に大きく見えます。

豚鼻(上向き鼻)で鼻の穴が目立つ

鼻柱が短く、鼻尖が上向きになっている状態です。アップノーズとは厳密には異なる点に注意です。

鼻柱部分が欠損したアップノーズは豚鼻(上向き鼻)にはなりますが、鼻柱がしっかり作られたアップノーズは韓国モデルさんなど理想の画像としてお持ちになられる方が多いです。

豚鼻と原因としては、

  • 鼻中隔軟骨の短さ
  • 鼻中隔支持組織の弱さ
  • 鼻尖頭側回旋
  • 大鼻翼軟骨形態異常

などが原因となることがあります。

特に豚鼻のタイプは、本来隠れて見える鼻の穴が正面を向いているため、鼻の穴を大きく感じることが多いです。

鼻が高く長過ぎる

一見すると「高い鼻=理想的」と思われがちですが、実際には長すぎる鼻は顔全体を重たく見せます。

特に、

  • 鼻根部が高過ぎる
  • 鼻背ラインが長い
  • 鼻尖形態が強過ぎる

場合、鼻だけが突出して見えて大きな鼻という印象につながります。

鷲鼻

ハンプ(鼻背隆起)が存在すると、横顔で鼻の存在感が強くなります。

鼻骨・外側鼻軟骨・鼻中隔軟骨の突出によって形成され、これらの骨や軟骨を小さくする方法は手術を用いるしかありません。

でかい鼻になってしまう原因

皮膚の厚み・脂肪がついている

鼻の大きさはそれを構成する要素が大きかったり厚かったりします。特に鼻尖部は皮脂腺が発達しており、厚い皮膚ではシャープなラインが出にくくなり、皮下脂肪の多さもぼってりした印象を与えてしまいます。そこにむくみが加わる事でさらに鼻が大きく見えてしまいます。

皮脂腺が発達している

鼻が大きく見える原因のひとつに、鼻尖部から鼻翼にかけての皮脂腺の発達があります。鼻は顔の中でも皮脂腺が多い部位であり、特に鼻先の皮膚が厚い方では、軟骨の形そのものよりも皮脂腺を含めた皮膚軟部組織の厚みによって、鼻先が丸く、ぼてっと見えることがあります。

遺伝・骨格

鼻の形態は骨格的な影響を強く受けます。つまり遺伝的要素が鼻骨幅や梨状口の形態、鼻中隔軟骨の長さや鼻翼軟骨のサイズなどに大きく関与し、セルフケアのみで変えることは困難です。

加齢によるたるみ

加齢によって、皮膚の弾性が低下し、支持靭帯が緩み、鼻尖が下垂します。

そうなると鼻は縦方向に大きく見えやすくなり、加齢で「昔より鼻が大きくなった」と感じる方はこの様な原因も関与します。

加齢による梨状孔の開大

もう一つ年齢とともに鼻が大きくなったように感じる理由に、骨格の変化も関与します。特に重要なのが、鼻の土台となる「梨状孔」の加齢変化です。

梨状孔とは、鼻腔の前方にある洋梨型の骨性開口部で、上顎骨と鼻骨によって形成されています。鼻翼基部や鼻柱基部の奥にある鼻の骨格的な土台となる訳ですが、加齢に伴い梨状孔が拡大すると、鼻を支える骨の土台が少しずつ後退・拡大することで、鼻翼基部の支持が弱まり、小鼻が横に広がったように見えるのです。

むくみ

塩分過多や飲酒、睡眠不足などによって鼻周囲に浮腫が生じることがあります。特に朝は鼻がむくみやすく、一時的に大きく見えることも少なくありません。

でかい鼻を小さくする方法

マッサージでむくみ改善

鼻マッサージで骨格や軟骨を変えることはできません。しかし、リンパ還流改善や浮腫軽減によって、一時的にすっきり見えることはあります。

ただし、過度なマッサージは逆効果です。慢性的刺激によって、皮膚肥厚や炎症性色素沈着、酒さなどがある場合は悪化を引き起こすケースもあります。

メイクで小さく見せる

ノーズシャドウやハイライトによる視覚補正は非常に有効です。特に、鼻背中央を明るく、小鼻外側を暗くすることで、相対的に鼻を細く見せることができます。ただしやり過ぎると不自然になり、かえって鼻が強調されることもあります。

日頃の生活習慣改善

以下は鼻のむくみや広がりに関与することがあります。食生活や飲酒、睡眠不足などに加え、鼻を頻繁に触る癖なども関与します。
特に笑った際に表情が強く働く方では、小鼻が横に広がって見えやすくなります。

美容医療による根本改善

やはり骨格や軟骨、皮膚構造を物理的に変えるには、美容医療しかありません。

ただし重要なのは、鼻を小さくする=切ればいいではないということ。

鼻はミリ単位で顔全体の印象が変わる部位であり、やり過ぎると不自然になります。いかにコンプレックスをなくし、自然な鼻の形態を表現するかかポイントになります。

当院のでかい鼻を小さくする施術

ヒアルロン酸注入

意外に思われるかもしれませんが、ヒアルロン酸で鼻を高く整えることで、相対的に鼻を小さく見せることがあります。例えば、鼻根部を高くしたり、鼻背ラインを通すだけでも、ぼやけた印象が改善しシャープな鼻に見えることがあります。

ただし、鼻先が大きい方はヒアルロン酸を入れると鼻全体が大きくなってしまうため適応にはなりません。

また鼻根部への過量注入は「アバター鼻」になるため注意が必要ですし、鼻先への注入も血流障害のリスクが高い部位であるため、当クリニックの様に解剖理解の深い術者が担当すべき施術となります。

鼻翼縮小(小鼻縮小)

小鼻の横幅を改善する代表的手術です。術式には、内側法、外側法に加えこの二つを合わせた内外側法などがあります。重

要なのは「何ミリ切るか」ではなく、鼻翼基部と鼻柱とのバランス、また鼻孔形態を総合的に評価することです。

切り過ぎると、鼻の穴が不自然になったり、傷が目立ったり、笑えない、呼吸しづらいなどの問題が起こります。

鼻尖形成

鼻先にある大鼻翼軟骨を縫合して細く整え、鼻尖を小さくする術式です。

団子鼻の原因の多くは大鼻翼軟骨が大きく、幅が広いため、大鼻翼軟骨自体を切除して小さくし、鼻尖が細くなる様に縫合して加工する事で鼻を小さくする事ができます。

鼻先がシャープになるだけで鼻全体を小さい印象に変える事ができ、さらに耳介軟骨移植やストラット法を併用する事により鼻の高さもコントロールすることができます。

鼻中隔延長を必要としないレベルの鼻の高さなら十分形成でき、鼻先も硬くならずに自然な形を作れるという利点もあります。

鼻フル(鼻中隔延長)

複数施術を組み合わせ、鼻全体をトータルで整える方法です。一般的には鼻中隔延長を行う施術を指し、

「鼻中隔延長+鼻尖形成+耳介軟骨移植(+プロテーゼ)」

の様に鼻中隔延長を行った上で様々な手術を組み合わせることで、単に「小さくする」のではなく、「顔全体のバランスで最も美しく見える鼻」を形成します。

Q&A

鼻がでかいのがコンプレックスなのですが、鼻クリップや小鼻マッサージ、ダイエットで効果はあるのでしょうか?

むくみ改善レベルであれば一定の効果はあります。

しかし、鼻の大きさの本質は、

・骨格
・軟骨
・皮膚厚
・脂肪
・支持構造

です。

鼻クリップで軟骨形態を恒久的に変えることは基本的に困難で、過度な圧迫は皮膚障害や炎症を起こす可能性もあります。

ダイエットについては、顔全体の脂肪が減ることで鼻周囲がすっきり見えることはありますが、鼻そのものの脂肪が少ないため劇的に小さくなるわけではなく、痩せても鼻が大きな状態はそこまで変わりません。

鼻の穴がでかく、左右が非対称なのですが何ミリまで小さくできるのでしょうか?また、鼻の傷跡が心配なのですが、必ず整形したら傷跡は目立って周りからバレてしまうのでしょうか?

鼻の穴を小さくする手術は鼻翼縮小や鼻孔縁下降などがありますが、多くの場合鼻の横幅も一緒に小さくできる鼻翼縮小が好まれます。

鼻翼縮小は「何ミリ切除可能か」だけで判断するといわゆるコンセント鼻になったりするため危険です。鼻の形を維持して自然に見える範囲で小さくする事が重要です。

傷跡に関しても、内側法だけに留めたり、適切なデザインでしっかりとした縫合を行えば時間経過でかなり目立ちにくくなることが多いですが、体質や術式によっては完全にゼロにはなりません。

特に、ケロイド体質や色素沈着しやすい体質、過剰切除をした場合では傷が目立つことがあります。

鼻の整形で形を整えることは可能だと思いますが、元々皮膚、脂肪が厚くぼてっとした鼻を薄く小さくすることは可能なのでしょうか?

厚い皮膚は鼻整形の難易度を大きく上げます。軟骨を細くしても、その上に厚い皮膚が乗ることで、思ったほど細く見えないことがあります。

そのため、皮下組織減量、鼻尖の支持力を鼻中隔延長の様な強い力で支える、適切な軟骨の減量と組み立て直しなどにより小さくしていきます。

ただし、限界以上に細くしようとすると、皮膚血流障害や拘縮、不自然につままれた形の鼻(ピンチノーズ)

になる危険があります。

大きな鼻を解消すべく他院で鼻にメッシュを入れる施術を受けようと思うのですが、やめた方がいいですか?また、鼻への脂肪溶解注射も意味ないでしょうか?

近年、メッシュを用いた鼻施術がSNSで広がっていますが、個人的には絶対に行ってはならないと断言します。理由としては、感染、露出、拘縮、長期経過における変形、などのリスクがあるためです。

特にメッシュを入れた後の修正手術では、瘢痕化した組織や異物反応に悩まされることがあり、感染率も非常に高くなり、せっかく綺麗に手術ができても、術後の感染に悩まされる例も少なくありません。

また、脂肪溶解注射についても、鼻は元々脂肪量が少ない部位であり、痛みが非常に辛いのに劇的変化は期待しづらい印象です。

まとめ

「鼻がでかい」と感じる原因は、人によって全く異なります。団子鼻、にんにく鼻、豚鼻、鷲鼻、皮膚の厚い鼻、加齢による肥大化など、原因によって必要な治療は変わります。

また、鼻は単独で見るのではなく、額から鼻根部に繋がるカーブから始まり、鼻背から鼻尖に続く高さ、鼻柱から口唇への角度、口元のボリューム、顎先の輪郭までトータルで整える必要があります。いわゆるEラインと呼ばれる横顔のバランスが極めて重要です。

形成外科的な鼻整形では、単純に小さくするのではなく、顔全体の中で自然に美しく見えるかを重視する必要があります。

ビューティクリニックvogueでは、解剖学・形成外科的知識をベースに、一人ひとりの骨格や皮膚厚、軟骨形態まで丁寧に診察した上で、最適な治療方法をご提案しています。