切らない小鼻縮小は安易に受けてはダメ!「笑えない」・後戻り・失敗などデメリットを形成外科医が解説

「切らない小鼻縮小なら傷跡も残らず手軽そう」

「糸で寄せるだけなら、気に入らなくても元に戻せる」

と考えている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、切らない小鼻縮小のデメリットや失敗例、効果がどのくらいもつのか、元に戻るのかについて解説するとともに、すでに施術を受けて違和感や後戻りに悩んでいる場合の対処法についても紹介します。

切らない小鼻縮小のデメリット

切らない小鼻縮小は、切開せずに小鼻を内側へ寄せられる一方で、後戻りや表情の違和感などが生じる可能性があります。

また、糸は鼻の組織内に挿入する異物であるため、「切らない=鼻の組織に負担がない」というわけではありません。

施術を検討する際には、仕上がりだけでなく、将来的に鼻整形を受ける可能性まで考えてデメリットを理解しておくことが重要です。

後戻りすることがある

切らない小鼻縮小では、糸によって左右の小鼻を内側へ引き寄せますが、施術直後の状態を長期間維持できるとは限りません。

小鼻は、笑う・話すといった日常的な表情の変化に伴って動く部位です。特に笑ったときには鼻翼が外側へ広がるため、糸で寄せた部分には繰り返し力が加わります。

そのため、時間の経過とともに固定力が弱まり、徐々に小鼻が外側へ戻ってくることがあります。

糸そのものが残っていたとしても、施術直後と同じ形が維持されるとは限らない点には注意が必要です。

笑ったときに突っ張る・笑いにくくなる

小鼻は本来、笑顔に合わせて外側へ自然に広がります。

しかし、切らない小鼻縮小では、その小鼻を糸によって内側へ引き寄せているため、笑ったときの動きが制限されることがあります。

その結果、鼻周辺が突っ張る、引っ張られる感覚がある、大きく笑いにくいなどの違和感につながる可能性があります。

特に小鼻をしっかり小さく見せようとして強く引き寄せると、真顔では変化を感じられても、笑ったときに不自然さが目立つことがあります。

小鼻縮小では、静止しているときの鼻翼幅だけでなく、笑ったときの自然な動きを残すことも重要です。

人中・鼻の付け根に違和感が出る

左右の小鼻を糸で内側へ引き寄せると、その力が鼻の中央部分にも影響することがあります。

引っ張る位置や方向、強さなどによっては、鼻柱の付け根や人中周辺の組織が中央へ寄り、盛り上がったように見える可能性があります。

また、見た目だけではなく、笑ったときに鼻の下が突っ張るなどの違和感につながることもあります。

小鼻・鼻翼基部・鼻柱・人中周辺はそれぞれ独立しているわけではないため、単純に左右の小鼻だけを内側へ寄せればよいというものではありません。

左右差や不自然な形になることがある

もともとの鼻翼の大きさや形、位置には左右差があることも珍しくありません。

その状態で左右の小鼻を糸によって一定方向へ引き寄せると、もともとの左右差が残ったり、かえって左右差が目立ったりすることがあります。

また、小鼻は「幅を狭くすればきれいになる」とは限りません。

過度に内側へ寄せることで鼻の穴の形が不自然になったり、鼻先や鼻柱とのバランスが崩れたりする可能性もあります。

自然な小鼻を作るためには、鼻翼幅だけではなく、鼻先・鼻柱・鼻孔の形や顔全体とのバランスまで考える必要があります。

糸による異物感・感染などのリスク

切らない小鼻縮小では、皮膚を大きく切開しなくても、鼻の組織内には糸という異物が残ります。

そのため、施術後に糸が入っているような異物感や突っ張り感、痛みなどを感じることがあります。

また、頻度は高くありませんが、糸の周囲で炎症や感染が起こり、赤み・腫れ・痛みなどが生じる可能性もあります。

感染が進行した場合には膿が出たり、糸を抜去する必要が生じたりすることもあります。糸の位置や組織の状態によっては、糸が皮膚側へ浮き出たり露出したりする可能性にも注意が必要です。

「切らない施術だから感染しない」というわけではなく、異物を挿入する以上、こうしたリスクも理解したうえで施術を検討する必要があります。

瘢痕や癒着が将来の鼻整形に影響する可能性

当院が切らない小鼻縮小を考えるうえで特に重視しているのが、将来の鼻整形への影響です。

糸を挿入すると、その周囲で瘢痕が形成されたり、組織同士が癒着したりすることがあります。

つまり、「切っていない=鼻の組織に何も起こっていない」わけではありません。

時間が経って小鼻の幅が施術前に近い状態まで後戻りしたとしても、内部には瘢痕や癒着が残っている可能性があります。

その状態で将来的に切開による小鼻縮小や鼻尖形成、鼻中隔延長などの鼻整形を行う場合、正常な組織と瘢痕組織の境界が分かりにくくなったり、剥離が難しくなったりすることがあります。

また、「気に入らなければ糸を取れば元通り」とも限りません。糸を抜去できたとしても、すでに形成された瘢痕や癒着まで完全になくなるとは限らないためです。

切らない小鼻縮小はどのくらいもつ?元に戻る?

切らない小鼻縮小は、糸で左右の小鼻を内側へ引き寄せる施術ですが、半永久的に施術直後の形を維持できるものではありません。

小鼻は笑ったり話したりするたびに外側へ動くため、時間の経過とともに糸による固定力が弱まり、徐々に後戻りすることがあります。

持続期間には、使用する糸の種類や施術方法、小鼻の形、表情による動きなどによって個人差があるため、「○年もつ」と一律にはいえません。

また、「糸が残っている=施術直後の形が維持されている」というわけではなく、糸が残っていても小鼻が再び広がってくることがあります。

一方で、見た目が元に戻ったとしても、糸の周囲に瘢痕や癒着が形成され、鼻の内部まで完全に施術前と同じ状態へ戻るとは限りません。

そのため、切らない小鼻縮小は「どのくらいもつか」だけでなく、後戻りや鼻の組織への影響、将来の鼻整形への影響まで考えて検討することが大切です。

ここは記事終盤なので、不安を煽りすぎず、「後戻り・違和感・抜去・今後の鼻整形まで相談できる」→他院修正へ自然につなげます。

すでに切らない小鼻縮小を受けている方へ

すでに他院で切らない小鼻縮小を受けており、「小鼻が元に戻ってきた」「笑うと鼻周りが突っ張る」「糸を抜去したい」と悩んでいる方もいるでしょう。

切らない小鼻縮小後の対応は、使用された糸の種類や挿入されている位置、施術からの経過期間、瘢痕・癒着の程度などによって異なります。

特に、以下のような症状やお悩みがある場合は、一度鼻の状態を確認することをおすすめします。

  • 小鼻が元に戻ってきた
  • 笑うと鼻周りが突っ張る・笑いにくい
  • 人中や鼻の付け根周辺に違和感がある
  • 小鼻に入っている糸を抜去したい
  • 切らない小鼻縮小後に本格的な鼻整形を受けたい
  • 他院の診察で「鼻に糸が入っている」と指摘された

小鼻が後戻りしている場合でも、見た目が元に戻ったからといって、鼻の内部まで完全に施術前の状態へ戻っているとは限りません。

糸の周囲に瘢痕や癒着が形成されていたり、糸そのものが組織内に残っていたりする可能性があるためです。

また、笑ったときの突っ張りや人中周辺の違和感が続いている場合には、糸の位置や固定によって表情時の組織の動きが制限されている可能性も考えられます。

糸の抜去を希望する場合も、単純に引っ張れば取り出せるとは限りません。施術から時間が経過していると、糸が瘢痕組織に覆われたり周囲と癒着したりして、抜去が難しくなっていることがあります。

さらに、切らない小鼻縮小を受けたあとでも、切開による小鼻縮小や鼻尖形成、鼻中隔延長などの鼻整形を検討することは可能です。

ただし、過去に挿入された糸や瘢痕・癒着が手術に影響する場合があるため、初めて鼻整形を受ける方とまったく同じ条件で手術できるとは限りません。

札幌ルトロワビューティクリニックVogueでは、他院で糸による鼻整形を受けた方の修正相談にも対応しています。

現在の小鼻の形だけを見るのではなく、残っている糸の状態や瘢痕・癒着、鼻先や鼻翼とのバランスなどを確認したうえで、糸の抜去が必要なのか、そのまま経過を見られるのか、今後どのような鼻整形が適しているのかを検討します。

過去に切らない小鼻縮小を受けたことがある方は、可能であれば施術名や使用した糸の種類、施術時期などが分かる資料をお持ちいただくと、より状態を把握しやすくなります。

「一度糸を入れたから、もう鼻整形はできない」と考える必要はありません。後戻りや違和感、糸の抜去、今後の鼻整形について気になることがある場合は、他院修正を含めて一度ご相談ください。

まとめ

切らない小鼻縮小は、切開せずに小鼻を内側へ寄せられる一方、半永久的に施術直後の形を維持できるものではありません。

小鼻は笑ったり話したりするたびに動くため、時間の経過とともに固定力が弱まり、後戻りすることがあります。

また、笑ったときの突っ張りや笑いにくさ、人中周辺の違和感、左右差、糸による異物感や感染などが生じる可能性もあります。

特に注意したいのが、「後戻りする=完全に元通りになる」とは限らないことです。

見た目として小鼻が施術前に近い状態へ戻っても、内部には糸や瘢痕、癒着が残っている可能性があります。そのため、「切らないから鼻の組織への影響も少ない」「気に入らなければ糸を取れば元通り」と単純に考えることはできません。

小鼻縮小では、単純に鼻翼幅を狭くするだけでなく、鼻先や鼻柱、鼻孔の形、笑ったときの動き、顔全体とのバランスまで考えて治療方法を選ぶことが大切です。

札幌ルトロワビューティクリニックVogueでは、施術直後の変化だけでなく、数年後の鼻の状態や将来の修正まで考えた鼻整形を重視しています。

すでに切らない小鼻縮小を受けて「元に戻ってきた」「笑うと突っ張る」「糸を抜去したい」と悩んでいる方や、今後本格的な鼻整形を検討している方も、他院修正を含めて一度ご相談ください。