
鼻プロテーゼを入れたものの、
「鼻根部が高すぎる」
「眉間から鼻が生えているように見える」
「鼻だけが顔から浮いて見える」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、他院で鼻尖形成とプロテーゼによる隆鼻術を受けた患者様の修正症例をもとに、アバター鼻に見えていた原因や、プロテーゼ抜去だけでは改善できない理由、実際に行った修正手術について詳しく解説します。
高すぎる鼻プロテーゼを抜去・入れ替えした他院修正症例
今回は、他院で鼻尖形成とプロテーゼによる隆鼻術を受けたものの、鼻根部が高くなりすぎて不自然に見える、いわゆる「アバター鼻」の状態を修正した症例をご紹介します。
鼻整形では単純に鼻を高くするのではなく、鼻根部から鼻先までのラインや顔全体とのバランスを考えて高さを調整することが重要です。
また、鼻整形は術後1ヶ月ではまだ浮腫が残っているため、早い段階で仕上がりを判断しないことも大切です。
【術前/術後1ヶ月/術後7ヶ月の症例写真】
術前:鼻根部が高くアバター鼻になっている状態

【術前写真】
患者様は他院で鼻尖形成とプロテーゼによる隆鼻術を受けられていました。
術前はプロテーゼによって鼻根部が高くなりすぎており、額から鼻根部にかけての境界が少なく、いわゆる「アバター鼻」のように見える状態でした。
また、鼻根部の高さに対して鼻先の高さが不足しているため、鼻根部から鼻先までのラインにも不自然さが生じています。
さらに短鼻傾向もあり、患者様は鼻根部の不自然な高さだけでなく、鼻先の高さや鼻の長さについても改善を希望されていました。
そこで今回は、単純にプロテーゼを抜去するだけではなく、現在の鼻の状態と顔全体のバランスを確認しながら、プロテーゼの入れ替えと鼻先の修正を行っています。
鼻根部だけを高くするのではなく、鼻根部から鼻先まで自然につながるラインを作り、鼻だけが目立たないバランスを目指しました。
術後1ヶ月:まだ浮腫が残っている状態

【術後1ヶ月写真】
術後1ヶ月の時点では、高すぎた鼻根部が低くなり、術前に目立っていたアバター感が改善してきています。
鼻先にも高さが出たことで、鼻根部だけが強調されていた術前と比べ、鼻全体のバランスも整ってきました。
ただし、術後1ヶ月はまだ完成ではありません。
鼻整形後は鼻根部や鼻先を中心に浮腫が残るため、実際の完成形よりも鼻が太く見えたり、高く見えたりすることがあります。
特に修正手術では、過去の手術による瘢痕や癒着を剥離する必要があるケースもあり、初回手術より腫れや浮腫が長引くことがあります。
そのため、術後1ヶ月の見た目だけで「まだ太い」「高すぎる」などと判断せず、浮腫が落ち着くまで経過を見ることが大切です。
術後7ヶ月:浮腫が落ち着いた完成形

【術後7ヶ月写真】
術後7ヶ月になると、1ヶ月時点で残っていた浮腫も落ち着き、鼻全体がすっきりとしています。
術前に高くなりすぎていた鼻根部を適切な高さへ調整したことで、アバターのような不自然な印象が改善しました。
さらに、鼻先に適切な高さと長さを出すことで、鼻根部から鼻先にかけて自然なカーブが形成されています。
短鼻傾向も改善し、正面・横顔ともに鼻だけが強調されるのではなく、顔全体に馴染むバランスとなりました。
この症例からも分かるように、鼻整形は「高ければ高いほどきれい」というものではありません。
鼻根部・鼻背・鼻先それぞれの高さに加えて、額や口元、輪郭などとの調和まで考えてデザインすることが重要です。
また、術後1ヶ月と7ヶ月を比較すると、浮腫が落ち着くにつれて鼻の太さやラインが変化していることが分かります。
鼻整形、特に他院修正では完成まで時間がかかることもあるため、術後早期の状態だけで仕上がりを判断せず、長期的に経過を見ることが大切です。
なぜ高すぎるプロテーゼで「アバター鼻」に見えていたのか3つのポイント
鼻プロテーゼは、単純に高いものを入れれば鼻筋がきれいに見えるわけではありません。
今回の症例では、鼻根部が高いことに加えて、鼻先との高さのバランスが取れていなかったことで、いわゆる「アバター鼻」のような不自然な印象になっていました。
重要なのはプロテーゼの高さだけではなく、鼻根部から鼻先までがどのようなカーブでつながっているかです。
鼻根部が高すぎると眉間から鼻が生えているように見える
プロテーゼが厚すぎたり、鼻根部の高い位置からプロテーゼが始まっていたりすると、眉間付近から急に鼻が立ち上がっているように見えることがあります。
本来、横顔では額から鼻根部にかけて適度なくぼみがあり、そこから鼻背へ自然につながっていくことで立体感が生まれます。
しかし、鼻根部を高くしすぎるとこのくぼみが少なくなり、眉間からそのまま鼻が生えているような直線的なラインになってしまいます。
これが、鼻整形後に「アバターっぽくなった」「鼻だけが顔から浮いて見える」と感じる原因の一つです。
鼻根部は高ければ高いほどよいわけではなく、額や眉間の高さ、顔全体の立体感に合わせて適切な位置と高さを設定する必要があります。
鼻根が高いのに鼻先が低いと鼻全体のバランスが崩れる
今回の症例でもう一つ問題となっていたのが、鼻根部と鼻先の高さのバランスです。
鼻根部はプロテーゼによって十分以上に高くなっている一方、鼻先の高さが不足していました。
そのため、横顔で見ると鼻根部ばかりが強調され、鼻先へ向かうにつれて高さが足りなくなる不自然なラインになっていました。
この状態では、単純に高すぎるプロテーゼを抜去して鼻根部を低くするだけでは、鼻全体をきれいに整えられない場合があります。
鼻根部を適切な高さへ調整すると同時に、必要に応じて鼻先の高さや長さも整えることで、鼻根から鼻先までのバランスを作ることが重要です。
特に短鼻を伴っている場合には、鼻先の位置や向きまで含めて調整しなければ、自然な横顔にならないことがあります。
鼻は「高さ」ではなく鼻根から鼻先までのカーブが重要
鼻整形では「鼻を何mm高くするか」だけに注目されがちですが、当院では鼻全体のカーブを重視しています。

【横顔Before写真ライン解説】
横顔を見たとき、鼻根部から鼻背、鼻先までが自然なラインでつながっていることが重要です。
鼻根部だけが高すぎればアバターのような印象になり、反対に鼻根部に対して鼻先が低ければ、鼻全体のバランスが崩れて見えます。
そのため、プロテーゼの入れ替えでは「高すぎるから薄いものに交換する」という単純な考え方ではなく、鼻根部をどこから立ち上げるのか、鼻背をどの程度の高さにするのか、鼻先へどのようにつなげるのかまで考えて調整します。
さらに、理想的な鼻のラインは鼻だけを見て決められるものではありません。額や口元、顎、中顔面など、顔全体とのバランスによって適切な高さやカーブは異なります。
当院が鼻整形で重視しているのは、鼻そのものを目立たせることではなく、顔全体に自然に馴染む「忘れ鼻」です。
単純な「高さ」ではなく、鼻根から鼻先までのラインと顔全体との調和を整えることが、自然な鼻を作るうえで重要だと考えています。
高すぎる鼻プロテーゼは抜去するだけで治る?
高すぎるプロテーゼによって鼻根部が不自然に見えている場合、「プロテーゼを抜けば元の鼻に戻って解決するのでは?」と考える方もいるでしょう。
確かにプロテーゼを抜去すれば、プロテーゼによって作られていた鼻根部や鼻背の高さは低くなります。
しかし、今回の症例のように**「鼻根部は高すぎる一方で、鼻先の高さが足りない」**というケースでは、プロテーゼを抜去するだけでは鼻全体のバランスを整えられません。
プロテーゼを抜去すると鼻根・鼻背は低くなる
鼻プロテーゼは、鼻骨の上に挿入して鼻根部から鼻背に高さを出すために使用します。
そのため、高すぎるプロテーゼを抜去すれば、鼻根部や鼻背の高さを下げることができます。
今回の症例でも、術前は鼻根部が高すぎることで額から鼻への境界が少なくなり、眉間から鼻が生えているようなアバター鼻の状態になっていました。
このような場合には、現在入っているプロテーゼを抜去することで、過剰な鼻根部の高さを改善できます。
ただし、鼻を自然に見せるためには「高すぎる部分を低くする」だけで十分とは限りません。
鼻根部を低くした結果、今度は鼻背や鼻先とのバランスが崩れてしまう可能性もあるため、鼻全体を見ながら高さを調整することが重要です。
抜去だけでは鼻先の低さ・短鼻は改善できない
今回の症例では、鼻根部が高すぎる一方で、鼻先の高さが不足しており、さらに短鼻傾向もありました。
つまり、
鼻根部:高すぎるため下げたい
鼻先:低いため高さを出したい
という、異なる方向の問題が同時に存在していたことになります。
プロテーゼを抜去すれば鼻根部は低くできますが、鼻先を前方へ出したり、短い鼻を適切な長さへ整えたりすることはできません。
そのため、単純にプロテーゼを抜去するだけでは、アバター感は軽減しても、患者様が希望している鼻全体の形までは改善できない可能性があります。
特に他院修正では「何を取り除くか」だけではなく、現在不足している高さや長さがどこにあるのかまで評価することが大切です。
鼻全体のバランスを考えると修正手術が必要なケースもある
高すぎる鼻プロテーゼを改善する方法は、必ずしも「抜去するだけ」とは限りません。
今回の症例では、高すぎる鼻根部を低くするだけでなく、鼻先には高さと長さを出す必要がありました。
そのため、プロテーゼを抜去したうえで適切な高さのものへ入れ替え、鼻先についても修正を行うことで、鼻根部から鼻先までのラインを整えています。

【症例写真・横顔Before/After】
重要なのは、プロテーゼ単体を見るのではなく、鼻根・鼻背・鼻先を一つの鼻として考えることです。
鼻根部だけが高ければアバターのような印象になり、鼻先だけを高くしても鼻背とのつながりが不自然になる可能性があります。
そのため当院では、プロテーゼの高さだけでなく、鼻根部の始まる位置、鼻背のライン、鼻先の高さや向き、鼻の長さ、さらに額や口元とのバランスまで確認して修正方法を検討します。
「高すぎるプロテーゼを抜けば終わり」と考えるのではなく、抜去したあとにどのような鼻の形を作るのかまで考えることが、自然な他院修正につながります。
今回プロテーゼ抜去・入れ替え+肋軟骨鼻フルを行った理由
今回の症例では、高すぎるプロテーゼを抜去するだけではなく、プロテーゼの入れ替えに加えて、肋軟骨を用いた鼻中隔延長、鼻尖形成、耳介軟骨移植、貴族手術を組み合わせています。
「高すぎる鼻根部」「低い鼻先」「短鼻」「鼻先の形」「中顔面とのバランス」という、それぞれ異なる問題を改善する必要があったためです。
他院修正では、現在入っているプロテーゼだけに注目するのではなく、鼻全体を評価し、どの部分を下げ、どの部分に高さや長さを出すのかを考えて術式を選択することが重要です。
今回行った修正手術
- 鼻中隔延長(肋軟骨移植)
- 鼻尖形成
- 耳介軟骨移植
- プロテーゼ入れ替え
- 貴族手術
鼻中隔延長(肋軟骨移植)|鼻先の高さと短鼻を改善
今回の症例では、鼻根部が高すぎる一方で鼻先の高さが不足し、鼻全体が短く見える「短鼻」の状態も認められました。
プロテーゼは主に鼻根部から鼻背に高さを出すものであり、抜去・入れ替えだけでは鼻先の高さや長さを十分に改善できません。
そこで、肋軟骨を用いた鼻中隔延長を行い、鼻先を支える構造そのものを形成しました。
鼻中隔延長では、鼻先を前方や下方など必要な方向へ延長することで、鼻先の高さや位置、鼻の長さを調整できます。
今回のように鼻先へしっかりとした支持が必要な修正症例では、十分な量と強度を確保しやすい肋軟骨が有用です。
高すぎた鼻根部を低くする一方で鼻先には適切な高さと長さを出すことで、鼻根部から鼻先までのバランスを整えています。
鼻尖形成|鼻先の形態を整える
鼻中隔延長で鼻先の位置や高さを調整しても、それだけで自然な鼻先になるとは限りません。
鼻尖形成では、左右の鼻翼軟骨など鼻先を構成する組織を調整し、鼻先の幅や丸み、向きなどを整えます。
今回の症例でも、単純に鼻先を高くするのではなく、正面・斜め・横から見たときに自然な形になるよう鼻尖形成を行いました。
鼻整形では、鼻先を細くしすぎたり尖らせすぎたりすると、かえって「整形した鼻」という印象が強くなることがあります。
そのため、必要な高さを確保しながら、患者様の鼻翼幅や顔全体とのバランスに合わせて鼻先の形態を整えることが重要です。
耳介軟骨移植|鼻先を自然に形成
今回の手術では、鼻先の細かな形態を整えるために耳介軟骨移植も行っています。
耳介軟骨は適度な柔軟性があるため、鼻先の輪郭や高さを細かく調整する際に使用される自家組織です。
鼻中隔延長によって鼻先を支える土台を作ったうえで、耳介軟骨を適切な位置へ移植することで、鼻先の形をより自然に整えていきます。
鼻先は顔の中でも光が当たりやすく、わずかな高さや丸みの違いでも印象が大きく変わる部位です。
そのため、ただ高くするのではなく、正面から見たときの鼻尖の形や光の反射、横から見たときのラインまで考えて形成します。
プロテーゼ入れ替え|高すぎる鼻根部を適切な高さへ
今回の症例でアバター鼻に見えていた大きな原因が、鼻根部に入っていたプロテーゼの高さです。
もともとのプロテーゼでは鼻根部が高すぎたため、額から鼻根部にかけての自然なくぼみが少なくなり、眉間から鼻が生えているような印象になっていました。
そこで既存のプロテーゼを抜去し、顔立ちや新しく形成した鼻先とのバランスに合わせて、適切な高さのプロテーゼへ入れ替えています。
重要なのは、単純に以前より薄いプロテーゼを選ぶことではありません。
鼻根部の始まる位置や鼻背の高さ、鼻先までのつながりを確認し、鼻根から鼻先まで自然なカーブになるようにプロテーゼを調整することが重要です。
今回の症例では、鼻根部を低くしながら鼻先には高さを出すことで、術前とは異なる自然な鼻全体のラインを形成しています。
貴族手術|鼻だけでなく中顔面とのバランスを調整
今回の症例では、鼻の修正とあわせて貴族手術も行っています。
貴族手術は、鼻翼基部周辺の凹みを改善し、中顔面の立体感を整えるために行う施術です。
鼻を高くしたり鼻先を前方へ出したりすると、もともとの中顔面の凹みとの位置関係によっては、鼻だけが前に出て見えることがあります。
そのため、鼻だけを単独で整えるのではなく、鼻翼基部を含めた中顔面とのバランスまで考えることが重要です。
今回も鼻根部・鼻背・鼻先を修正するとともに、貴族手術によって鼻翼基部周辺の立体感を調整し、顔全体として自然に見えるバランスを目指しました。
当院では、鼻そのものだけを高く・細くするのではなく、額や中顔面、口元などとの調和を含めてデザインする「忘れ鼻」を重視しています。
複数の術式を組み合わせる場合も、それぞれの施術を単純に追加するのではなく、患者様のどの問題を改善するために必要なのかを明確にしたうえで治療を組み立てることが大切です。
まとめ
鼻整形で重要なのは、一部分だけを高くしたり低くしたりすることではありません。
鼻根部・鼻背・鼻先までが自然なカーブでつながり、さらに額や中顔面、口元など顔全体と調和していることが、自然な仕上がりにつながります。
また、他院修正では、すでに入っているプロテーゼや過去の手術による瘢痕・癒着なども考慮しながら、現在の鼻に何が足りず、どこを修正する必要があるのかを見極めることが重要です。
ビューティクリニックVogueでは、単純に鼻を高く・細くするのではなく、顔全体に自然に馴染む「忘れ鼻」を重視して鼻整形を行っています。
鼻プロテーゼを入れてから「鼻根部が高すぎる」「アバター鼻になった」「抜去した方がよいのか分からない」とお悩みの方は、プロテーゼだけではなく鼻全体のバランスを確認したうえで、適切な修正方法を検討することが大切です。



