
「小鼻の横が凹んで見える」
「鼻の付け根だけ影になっている」
「横顔を見ると口元が出て見える」
「ほうれい線の始まりが深い」
このような悩みは、鼻翼基部の陥没が関係している場合があります。
この記事では、鼻翼基部が陥没して見える原因や見分け方、自力で改善できるのかについて解説するとともに、プロテーゼ・ゴアテックス、自家組織、ヒアルロン酸などによる改善方法について紹介します。
鼻翼基部が陥没して見える原因

ここでは、鼻翼基部が陥没して見える主な原因を順番に解説します。
生まれつきの骨格
生まれつき鼻翼基部周辺の骨格が後方に位置している場合、小鼻の付け根が奥まって見え、鼻の横に凹みや影ができることがあります。
このような骨格的な特徴がある場合は、正面から見たときだけでなく、斜めや横から見たときにも鼻翼基部の後退が分かりやすいことがあります。
また、鼻翼基部が後退していることで鼻と口元の高低差が小さくなり、実際以上に口元が前へ出ているように見える場合もあります。
鼻の形・高さとのバランス
鼻尖や鼻柱、鼻筋などが前方へ出ている一方で鼻翼基部が後方に位置していると、その高低差によって小鼻の付け根がより深く凹んで見えることがあります。
反対に、鼻翼基部自体の後退がそれほど強くなくても、周囲の鼻の構造とのバランスによって陥没しているように見えるケースもあります。
そのため、改善を考える際には、鼻翼基部だけではなく鼻全体を立体的に確認することが重要です。
口元との前後関係
口元が前方に位置していると、その対比によって鼻翼基部が相対的に奥まって見えることがあります。
この場合に注意したいのが、「口元が出て見える=鼻翼基部を前に出せば改善する」とは限らないことです。
口元の突出感には、鼻翼基部の後退だけでなく、歯の傾きや歯列、上顎・下顎などの骨格が関係している場合があります。
鼻翼基部を前方へ補う、いわゆる貴族手術が適しているケースもありますが、歯や顎が主な原因であれば、鼻翼基部への施術だけでは根本的な改善につながらない可能性があります。
そのため、鼻と口元のどちらに原因があるのかを含め、横顔全体のバランスを確認する必要があります。
頬との位置関係
頬が前方に張り出している場合、その境界にある鼻翼基部との高低差が大きくなり、小鼻の付け根に影ができて凹みが強調されることがあります。
また、中顔面の骨格や軟部組織のボリュームによっては、鼻翼基部そのものの後退が強くなくても、正面から見たときに小鼻横の溝が深く見えることがあります。
このようなケースでは、単純に鼻翼基部だけを前へ出せばよいとは限らず、頬を含めた中顔面全体の立体的なバランスを見ることが重要です。
加齢による変化
加齢に伴って皮膚や皮下組織などが変化すると、中顔面のボリュームや位置関係が変わり、鼻翼基部からほうれい線にかけての溝が深く見えることがあります。
この場合は、生まれつき鼻翼基部が後退しているケースとは原因が異なります。
鼻翼基部そのものの後退なのか、加齢による軟部組織の変化によって小鼻横の影が強くなっているのかによって、適した治療方法も変わります。
そのため、「小鼻の付け根が凹んでいるから貴族手術」と一律に考えるのではなく、骨格・鼻・口元・頬・軟部組織まで確認し、どこに原因があるのかを見極めたうえで治療方法を検討することが大切です。
鼻翼基部が陥没しているか確認する方法

鼻翼基部の陥没は、正面だけでは分かりにくいことがあります。鼻翼基部そのものの位置だけでなく、頬・鼻・口元との前後関係を正面・斜め・横から立体的に確認することが大切です。
ただし、自分で見た印象だけでは、骨格による陥没なのか、頬や口元とのバランスによって凹んで見えているのかまでは判断できません。まずは以下のポイントを目安に確認してみましょう。
正面から確認する
正面から鏡を見て、小鼻の付け根から頬にかけて深い影や段差がないか確認します。
鼻翼基部が後退していると、小鼻の付け根が頬より奥に入り込んで見え、小鼻横の溝やほうれい線の始まりが深く見えることがあります。
ただし、照明の方向によって影の見え方は変わるため、明るい場所で確認することが大切です。
斜めから確認する
鼻翼基部の前後関係は、正面よりも斜めから見た方が分かりやすい場合があります。
斜めから見たときに、小鼻の付け根が頬や鼻先など周囲の組織より奥へ入り込み、くぼんで見えるかを確認します。
特に、笑っていない状態でも小鼻横に深い影がある場合は、鼻翼基部の位置が影響している可能性があります。
横顔から確認する
横顔では、鼻翼基部と口元の前後関係を確認します。
鼻翼基部が後方に位置していると、相対的に口元が前へ出て見えることがあります。
ただし、口元が突出して見える原因には歯列や上下顎の骨格なども関係するため、横顔だけを見て「鼻翼基部が陥没している」と判断することはできません。
左右差も確認する
鼻翼基部は、必ずしも左右同じ位置にあるとは限りません。
顔面骨格や頬のボリューム、鼻翼の形、軟部組織などにはもともと左右差があるため、片方の鼻翼基部だけが深く陥没して見えるケースもあります。
正面だけでなく左右それぞれ斜めから確認し、小鼻の付け根の深さや影に違いがないかを見てみましょう。
なお、セルフチェックだけで鼻翼基部の状態や原因を正確に判断することは困難です。治療を検討する場合には、鼻翼基部だけを見るのではなく、鼻・頬・口元を含めた中顔面全体のバランスを診察で確認することが重要です。
鼻翼基部の陥没は自力で治せる?
結論からいうと、骨格が原因となっている鼻翼基部の陥没を、マッサージや筋トレなどで前方へ移動させることは期待できません。
鼻翼基部の位置には上顎骨などの顔面骨格が関係しているため、マッサージや表情筋トレーニング、鼻を押す・つまむといった方法で骨格そのものを変えることは困難です。
また、ダイエットによって顔の脂肪量が変化すると鼻周辺の印象が変わることはありますが、鼻翼基部の骨格的な後退が改善するわけではありません。頬のボリュームが減ることで、かえって小鼻横の影が目立つ場合もあります。
一方、メイクで小鼻横の凹みを目立ちにくく見せることは可能です。 明るめのコンシーラーなどで小鼻の付け根にできる影を調整すると、凹凸感を和らげられることがあります。
ただし、メイクも鼻翼基部そのものを前方へ移動させる方法ではありません。
鼻翼基部の陥没を改善したい場合は、骨格的な後退なのか、鼻・口元・頬とのバランスによるものなのかを確認し、原因に合わせた治療方法を検討することが重要です。
鼻翼基部の陥没を改善する方法

鼻翼基部の陥没を改善する方法には、プロテーゼやゴアテックスなどの人工物、自家組織、ヒアルロン酸注入などがあります。
ただし、Vogueでは「鼻翼基部が凹んでいるから、その部分を単純に埋めればいい」とは考えていません。
鼻翼基部が陥没して見える原因には、鼻翼基部そのものの骨格的な後退だけでなく、鼻・口元・頬との位置関係なども影響しています。また、どの程度前方へ出したいのかによっても適した方法は異なります。
そのため、鼻翼基部だけを見るのではなく、顔全体の立体的なバランスを確認したうえで治療方法を検討することが重要です。
プロテーゼ・ゴアテックス
鼻翼基部周辺にプロテーゼやゴアテックスなどの人工物を挿入し、後退している部分に高さを出す方法です。一般的に「貴族手術」と呼ばれる治療の一つです。
ヒアルロン酸のように時間とともに吸収されるものではないため、長期的な変化を希望する場合に選択肢となります。
一方で、人工物を挿入するため、感染や位置のずれ、違和感、左右差などのリスクがあります。また、入れる位置や大きさが適切でなければ、鼻翼基部が不自然に膨らんで見える可能性もあります。
自家組織(耳介軟骨・肋軟骨)
自分の耳介軟骨や肋軟骨などを使用し、鼻翼基部のボリュームを補う方法です。
自分の組織を使用できることがメリットですが、軟骨を採取するための処置が必要になります。
また、採取できる軟骨の量や硬さ、必要とする変化量などによって適応が異なるため、どの自家組織を使用するかも含めて検討する必要があります。
ヒアルロン酸
鼻翼基部へヒアルロン酸を注入し、凹みを埋めて目立ちにくくする方法です。
切開を伴わず、注入量を調整しながら変化をつけられることが特徴です。一方、ヒアルロン酸は時間とともに吸収されるため、効果は永久ではありません。
また、鼻翼基部周辺は重要な血管が走行する部位であり、ヒアルロン酸注入には血管塞栓などの重大な合併症のリスクがあります。
鼻翼基部の治療では、「何を入れるか」だけでなく、「どこを・どの程度前方へ出す必要があるのか」を見極めることが重要です。
Vogueでは鼻翼基部だけを単独で評価するのではなく、鼻・口元・頬を含めた顔全体のバランスと希望する変化を確認したうえで、適した治療方法を検討します。
そのまま記事に入れられる形で、断定しすぎず、治療選択につながる内容にするとこんな感じです。
鼻翼基部の陥没についてよくある質問

鼻翼基部の陥没や貴族手術について、よくある質問に回答します。
鼻翼基部の陥没は歯列矯正で改善できますか?
鼻翼基部そのものの骨格的な後退を、歯列矯正によって前方へ移動させる治療ではありません。
ただし、歯の傾きや歯列によって口元が前方に出ている場合は、歯列矯正によって口元の突出感が変化し、結果として鼻翼基部とのバランスが変わって見えることがあります。
鼻翼基部の後退が原因なのか、歯や顎を含めた口元の突出が原因なのかを分けて考えることが重要です。
鼻翼基部が陥没するとほうれい線が深くなりますか?
鼻翼基部が後退していると、小鼻の付け根から頬にかけて段差や影ができ、ほうれい線の上部が深く見えることがあります。
ただし、ほうれい線には頬のボリュームや皮膚・皮下組織の変化、加齢など複数の要因が関係します。
そのため、鼻翼基部の陥没を改善すれば、すべてのほうれい線が改善するとは限りません。
鼻翼基部が陥没すると口ゴボに見えますか?
鼻翼基部が後方に位置していると、鼻翼基部と口元の前後差が小さくなり、相対的に口元が前へ出ているように見えることがあります。
一方、いわゆる「口ゴボ」に見える原因には、歯の傾きや歯列、上下顎の骨格なども関係します。
「口元が出て見える=鼻翼基部の陥没が原因」とは限らないため、横顔全体を確認して原因を判断することが大切です。
貴族手術でほうれい線は消えますか?
貴族手術によって鼻翼基部を前方へ補うことで、小鼻の付け根付近の凹みや影が目立ちにくくなる場合があります。
ただし、ほうれい線全体をなくすことを目的とした手術ではありません。
頬のたるみやボリュームなど、鼻翼基部以外の原因によって生じているほうれい線については、貴族手術だけでは十分な変化が得られない可能性があります。
鼻翼基部にヒアルロン酸を入れると小鼻が広がりますか?
注入する位置や量によっては、鼻翼基部周辺のボリュームが増えることで、小鼻が広がったように見える可能性があります。
そのため、単純に凹みがなくなるまでヒアルロン酸を入れればよいわけではありません。
小鼻や鼻先、頬とのバランスを確認しながら、注入する位置や量を慎重に検討することが重要です。
鼻翼基部を前に出すと鼻が大きく見えますか?
鼻翼基部を前方へ出すことで、必ず鼻が大きく見えるわけではありません。
適切に調整することで小鼻の付け根の凹みが改善し、鼻から口元にかけての立体感が整って見える場合があります。
一方で、必要以上にボリュームを出すと、小鼻周辺が膨らんで見れたり、鼻全体が大きく見えたりする可能性があります。
そのため、鼻翼基部だけを前に出すことを目的にするのではなく、鼻・口元・頬を含めた顔全体のバランスから変化量を決めることが重要です。
まとめ
鼻翼基部が陥没して見える原因には、生まれつきの骨格だけでなく、鼻・口元・頬との位置関係や加齢による変化など、さまざまな要因があります。
骨格そのものが原因となっている場合、マッサージや表情筋トレーニングなどで鼻翼基部を前方へ移動させることは期待できません。
治療では、プロテーゼやゴアテックス、自家組織、ヒアルロン酸などによって鼻翼基部を前方へ補う方法がありますが、「凹んでいる部分を単純に埋めればよい」というものではありません。
鼻翼基部を必要以上に前へ出すと、小鼻周辺が膨らんだり、鼻が大きく見えたりする可能性もあるため、鼻・口元・頬を含めた顔全体の立体的なバランスから治療方法や変化量を考えることが重要です。
Vogueでは、鼻翼基部だけを見るのではなく、なぜ小鼻の付け根が凹んで見えているのかを確認したうえで、一人ひとりの骨格や希望する仕上がりに合わせて治療方法を検討します。 小鼻横の凹みや口元とのバランスが気になる方は、カウンセリングでご相談ください。



