あご(オトガイ)は、顔全体のバランスを決定づける重要なパーツであり、横顔(Eライン)、フェイスラインのシャープさ、口元の突出感に大きく影響します。

あごが後退していると口元が出て見えるため、フェイスラインがぼやけて見えたり、首との境界がはっきりしなくなります。顎が小さいと顔全体が未発達な印象を与え幼児的に見えたり、口元の張力が維持できていない願望はどこか頼りなく見えたり弱い印象を与えてしまいます。

あごのヒアルロン酸注射は、この骨格的なボリューム不足に対して、前方への投影(projection)を出しラインを整えることで、比較的簡便に下顔面のバランスを調整することができます。

単に「顎を出す」施術ではなく、骨格、筋肉(オトガイ筋)、皮膚の関係を踏まえ、前方への突出と下方への伸展のバランスを考慮した設計が重要となります。

あごの輪郭形成ヒアルロン酸注射の概要

あごのヒアルロン酸注射は、オトガイ部の骨格的なボリューム不足を三次元的に補うことで、下顔面のバランスを整える治療です。

特に重要なのが「projection(前方突出)」という概念です。

あごは単に下方向に伸ばすのではなく、前方にどれだけ出ているか、エラから繋がるフェイスラインのアライメントが顎先まで整っているか、また首との連続性が保てているかによって横顔の印象が決まります。

そのため、ヒアルロン酸注射では、骨膜上にボリュームを補い、皮下へ連続した注入のグラデーションを作りながら前方への支点を作ることで、Eラインの改善や口元の突出感の緩和、またフェイスラインの引き締まりを作ることができます。軽度の後退であれば外科手術を行わずに改善できる点も大きな特徴です。

Vogue式あごの輪郭形成ヒアルロン酸注射の施術の考え方

あごのヒアルロン酸注射は、単純に「長くする」「尖らせる」治療ではありません。

ビューティクリニックVogueでは、

  • 下顔面全体のバランス
  • 口元と顎先の位置関係
  • フェイスラインの連続性
  • オトガイ筋の動き
  • 首から自然と繋がるライン

を踏まえた設計を行い、場合によってはボトックスを併用して下顎全体を整える治療を行います。

projection(前方突出)の設計

最も重要なのは「どれだけ前に出すか」ですが、顎先だけ前に出ていてもバランスが悪く、フェイスラインや頚部との連続性を整える必要があります。

また皮膚の張力によっては突出が出しにくい場合もあり、ヒアルロン酸の硬度でコントロールしたり、頚部にもボリュームを補う事で自然に突出を作る事を心がけています。

オトガイ筋との関係

あごにはオトガイ筋という下唇を引き上げる筋肉があり、過度な注入や浅い層への注入により、筋肉の動きが不自然になったり、梅干しじわが強調されることがあります。

そのため、深層(骨膜上)を中心に注入し筋肉の動きを妨げない設計が重要です。

特にボトックスを併用してオトガイ筋に力が入らない状態を作ることも顎先の突出を維持するためにも重要なポイントになります。

入れすぎ=不自然(いわゆる魔女顎)

ヒアルロン酸を過剰に注入すると、前に出すぎたり、下に伸びすぎたり、尖りすぎるといった不自然な輪郭になってしまいます。

あごはわずかな変化でも印象が大きく変わり、ヒアルロン酸の量によっては質感ぶよぶよして不自然に見えてしまうため、必要最小限の量で最大効果を出すことが重要です。

あごの輪郭形成しわヒアルロン酸注射の手術方法

カウンセリング・診察

骨格、Eライン、口元のバランスを評価し、適応を判断します。ヒアルロン酸のみで改善できる顎の形態でなければ、骨切りや脂肪吸引、ペリカン手術などを検討する必要があります。

デザイン

前方・下方・左右バランスを考慮し、深層ボリュームが必要な部位と浅層注入の部位を評価します。開閉口させたり、オトガイ筋に力を入れてもらったりしながら皮膚の緊張を確認しつつ、どこまで突出を作れるか、どこまで伸ばせるか、フェイスラインへの注入は下顎先端付近のみで良いのかエラまで作るべきなのか、量と注入ポイントを決定します。

麻酔

ビューティクリニックvogueではいかに痛みを少なくするかに配慮して麻酔を行っています。

専用の冷却器で冷却

専用の冷却器を使用して皮膚に当てることで感覚を鈍らせて痛みを和らげる。(痛みと冷感は同じ神経を通っているため、冷却で神経線維が刺激されていると痛みは軽減される)

レーザーで皮膚に小さな穴を開ける

レーザーを使用して皮膚に小さな穴を開け、ドラッグデリバリーで皮下に局所麻酔を浸透させます。レーザーの痛みはごくわずかで針を刺す痛みに比べると断然少なくチクっとする程度です。

細い針で麻酔を浸透させる

その小さな穴から34Gという細い針で麻酔をさらに広げていきます。レーザーで皮膚を貫通しているので、1番痛みを感じやすい真皮の痛みがなくほぼ無痛で麻酔が可能。

痛みの感じにくい脂肪層を通って皮膚の裏側から麻酔注入

その穴から先が丸くなった鈍針を使って、痛みの感じにくい脂肪層を通って皮膚の裏側から麻酔を注入していく。

痛みが取れてなければ麻酔追加

痛みが取れてなければ麻酔の追加をし、さらに振動を加えたりして痛みを逃すゲートコントロール法を用いて完全に無痛になる様にしてヒアルロン酸注入の準備をする。

注入

主に骨膜上へのボーラス注入で土台を形成し、皮膚の緊張を確認しながら顎先の最突出点を決定します。

突出した顎先とフェイスラインの連続性を保つ様に、ボーラス注入の位置を外側にずらしながら骨膜上から皮下へグラデーションをかけ、注入します。

しっかりモールディングした後に、カニューレを用いてフェイスラインのアライメントを整えながら場合によりエラのシャープさを作りエラから顎先までが一連に繋がる様注入を行います。

さらに下顎を最大伸展させた状態でカニューレを用いて下顎底の注入を行い頚部から自然に繋がる顎先を作ります。

仕上がり確認

座位でバランスを確認し、上を向いた時やオトガイ筋の動きを重力下で確認し微調整を行います。

笑った時の表情が自然に保てるか、また顔面動脈が近くにあるため血管塞栓を起こしてないかなどを確認することも重要なポイントです。

あごの輪郭形成ヒアルロン酸注射のダウンタイム・施術後の注意点

ダウンタイム

  • 軽度の腫れ
  • 内出血
  • 違和感

通常は数日~1週間程度で改善します。

注意すべきポイント

過剰注入による不自然な輪郭や浅層注入によるボコつきに注意が必要です。また、オトガイ筋の動きはヒアルロン酸では消せないため、ボトックスの併用はヒアルロン酸吸収の観点からも非常に重要なポイントになります。オトガイ筋を止めずに過剰注入した場合、骨が凹んでしまうリスクなどもあるため、量には細心の注意が必要です。

周囲には顔面動脈という太い血管があり、解剖理解が浅いまま不用意に注入してしまうと血管塞栓を起こしてしまうため、血管の走行や注入の深さへの理解が重要です。

術後の注意点

  • 飲酒や激しい運動を控える
  • 強いマッサージを避ける
  • 長時間の入浴やサウナを控える
  • 腫れたり紫色になったりした場合はすぐにクリニックに連絡を入れる

あごの輪郭形成ヒアルロン酸注射の料金

診療料金

診察料
全て税込価格(10%)
初診料3,300円
(前田院長のみ5,500円)
再診1,100円
(前田院長のみ5,500円)

治療料金

全て税込価格(10%)

【ジュビダームビスタ
バイクロスシリーズ】
ボリューマ
ボリフト
ボルベラ
ボラックス
通常価格
1本目110,000 円
リピート割 1本目99,000 円
同日2本目88,000 円
同日3本目~66,000 円
【鼻・顎形成】
クレヴィルコントア
ニュービア
通常価格
1本目110,000 円
リピート割 1本目99,000 円
同日2本目88,000 円
同日3本目~66,000 円
【上眼瞼】
Teosyal RHA1
通常価格
1本目110,000 円
リピート割 1本目99,000 円
テオシアルRHA
シリーズ
通常価格
1本77,000 円
同日2本目66,000 円
同日3本目~55,000 円
【ニューラミスシリーズ】
ニューラミス
ライト
ボリューム
ディープ
通常価格
1本44,000 円
ヒアルロン酸溶解
通常価格
ヒアルロニダーゼ
他院施術
52,800 円
ヒアルロニダーゼ
自院施術
33,000 円

Q&A

顎ヒアルを考えているのですが、受けようとしているクリニックがジュビタームのウルトラXCなのですが問題ないでしょうか?調べたところ顎ヒアルには、ボリューマなどの硬いヒアルロン酸がいいとのことですが、柔らかいものでも注入する場合はあるのでしょうか?

あごの形成には形状保持力の高い製剤が適しています。柔らかい製剤でも使用されることはありますが、目的や層によって使い分けることが重要です。 ビューティクリニックvogueではアラガン社の中で最も硬度の高いボラックスを中心に、世界で最も硬いヒアルロン酸であるクレヴィエルコントアや型崩れしにくいニュービアインテンスなどを用いて最適解を提案します。

顎ヒアルを2ccほど打ちたいのですが、結構変わってしまいますか?また欲張って多く入れてしまうと顎が伸びてしまうのでしょうか?

2ccで印象は変わりますが、設計次第で自然に仕上げることが可能です。特にフェイスラインや頚部への注入で理想のフェイスラインを作ることができますし、下顎の小さな方ではボリュームをたくさん補える事は注入部の選択肢が増えます。 顎先だけの過剰注入では不自然な突出につながるため注意が必要です。

顎ボトックスを打つと顎日ヒアルの持ちが長くなるとのことですが、本当でしょうか?

2オトガイ筋の動きを抑えることでヒアルロン酸の変形を防ぐ効果があり、結果として形態維持やボリューム維持に寄与することがあります。 特に昨今ではヒアルロン酸注入による下顎の凹みが問題視されており、オトガイ筋のコントロールは非常に重要なポイントになります。

歯列矯正中の歯が動いている時に顎ヒアルロン酸を打つと当初の入れた形とずれていってしまうのでしょうか?

歯列の変化により見た目のバランスが変わる可能性はありますが、ヒアルロン酸自体が大きく移動することは通常ありません。

あごのヒアルロン酸注射は、横顔のバランス改善やフェイスラインの形成に非常に有効な治療です。

一方で、デザイン設計、注入量、層の選択を誤ると、不自然な仕上がりにつながります。

ビューティクリニックVogueでは、骨格と筋肉のバランスを踏まえた設計により、自然で違和感のない輪郭形成を行っています。