こんにちは!札幌のル・トロワにあるビューティクリニック「Vogue」です。
シミがあると、顔が疲れて見えてしまったり老けた印象を与えてしまうこともあり、ファンデーションやコンシーラーで隠す方もいらっしゃるかと思います。
実はシミには様々な種類があり、それぞれに異なる原因があります。
今回はシミの種類ごとの特徴や見分け方、原因に沿った治療方法や予防策をご紹介していきます!
シミにはどんな種類がある?それぞれの特徴・見分け方をご紹介
シミには大きく分けて5つの種類があります。
女性に多いシミとしては「日光性黒子(老人性色素斑)」「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」「肝斑」「炎症後色素沈着」「雀卵斑(そばかす)」があり、特に日光性黒子と肝斑で悩む方が多いです。
男性に多いシミとしては「日光性黒子(老人性色素斑)」「炎症後色素沈着」が挙げられます。
シミの種類ごとに治療方法が異なるため、特徴を知って見分けることができるとセルフケアの際にも参考になります。
まずは、それぞれの特徴と見分け方についてご紹介していきましょう。
日光性黒子(老人性色素斑)
紫外線を浴び続けると、肌細胞を守るために黒色メラニンが生成されます。
紫外線の積み重ねによってできてしまうシミが「日光性黒子(にっこうせいこくし)」です。
別名「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」とも言います。
- 【特徴】
・年齢を重ねるにつれてゆっくり拡大する傾向があり、色調もだんだん濃くなる
・薄茶色から徐々に濃くなり、境界がくっきりする傾向がある
・左右バラバラに円形の茶色い斑点が発生している
・よく紫外線を浴びていた
・頬や手の甲など紫外線がよくあたる部分に出ている
肝斑
両頬骨に左右対称で、もやもやとぼやけたような薄茶色のシミが発生しているものを「肝斑(かんぱん)」と言います。
- 【特徴】
・目尻の下や頬骨まわりに広がるように出るが、額・鼻・口まわりまで広がることも
・妊娠中やピルの服用中、更年期に入る30代〜50代にできやすい
・ストレスなどでホルモンバランスが崩れると色が濃くなることもある
・左右対称ではっきりした輪郭を持たない、ぼやっとしたシミがある
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
色が灰色や若干青みがかったアザのようなシミを「ADM(エーディーエム)」、別名「後天性真皮メラノサイトーシス」と言います。
- 【特徴】
・多くは左右対象に頬や額、鼻の穴付近などに斑状または広がるように出来るが、片側のみの場合もある
・褐色~灰色~青色
・見た目は肝斑にも似ている
・13歳以上、多くは20歳以上に発生する
炎症後色素沈着
炎症が起きた後に、色素沈着してしまったシミを「炎症後色素沈着」と言います。
- 【特徴】
・赤みのある炎症が引いた後に残る、茶色いシミ
・時間の経過によって薄くなることもある
・洗顔やクレンジング、フェイスマッサージなどで肌を強く擦ってしまったことがある
・ニキビやケガなど炎症を起こした部分がシミになっている
雀卵斑(そばかす)
小さなうずらの卵柄のような斑点のシミを「雀卵斑(じゃくらんはん)」、別名「そばかす」と呼びます。
遺伝で発生しているケースも多いです。
- 【特徴】
・顔の鼻から頬のまわりを中心に出る
・顔以外にも、肩・腕・手・背中に小さな斑点がある
・早い人は5〜6歳の幼児期から出始め、成長期とともに斑点が増え、思春期にさらに濃くなる傾向がある
・家族にも出ている人がいる
シミができる原因もチェック!
シミができる原因を把握する前に、皮膚の構造を少し理解しておきましょう。
皮膚は一番外側の「表皮」と、内側の「真皮」でできており、表皮は「ケラチノサイト(表皮細胞)」と、基底層にある「メラノサイト(色素細胞)」などでできています。
紫外線などの刺激によりメラノサイト内で酵素が活発になると、「メラニン」という色素が生成されシミになります。
ただ、メラニンが生成される原因は紫外線だけではありません。
肌のターンオーバーのサイクルもシミの原因に関係していきます。
ターンオーバーは基礎層にある細胞が分裂し、表面皮膚に押し上げられ、表面からアカのように剥がれ落ちるサイクルですが、このサイクルが乱れるとメラニン色素が沈着しシミになってしまいます。
不規則な生活や過労などで血の巡りが悪くなり、メラニンの排出が遅れることも原因の一つとなります。
シミの種類ごとの主な原因は次に紹介する通りです。
シミの種類別の主な原因
- ・日光性黒子(老人性色素斑):紫外線
・肝斑:女性ホルモンのバランスの乱れ、摩擦
・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):原因不明(紫外線や女性ホルモンの影響と推測)
・炎症後色素沈着:ニキビ、やけど、虫刺され、かぶれなどの炎症跡
・雀卵斑(そばかす):遺伝、紫外線など
日光性黒子(老人性色素斑)は、紫外線を浴び続けたことによりメラニンが増え、うまく肌から排出されずに残ってしまうことが原因です。
肝斑では、他に紫外線・刺激・ストレスなどが原因になることも。
30代〜50代の女性ホルモンが乱れやすい時期に起こりやすいといわれています。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、現状明らかな原因は不明とされていますが、紫外線や女性ホルモンの影響を受け、皮膚の深い部分(真皮)で色素細胞が活発になることで色素沈着を起こすのでは、といわれています。
炎症後色素沈着は、傷やかぶれによる皮膚の炎症でメラニン色素が過剰に生成され、さらに患部への「摩擦」も原因となり、色素沈着してしまうことでシミになってしまいます。
雀卵斑(そばかす)は遺伝が原因になっていることが多いですが、紫外線や妊娠で悪化する場合もあります。
シミの種類ごとに適した治療方法をご紹介
シミの種類によって原因があるように、治療方法もそれぞれ異なります。
正しく把握して、原因に沿った治療方法でシミを改善していきましょう。
代表的なシミの治療方法と、種類ごとの治療例をご紹介いたします。
シミの代表的な治療方法
シミの代表的な治療法としては、以下の5つが挙げられます。
レーザー治療
シミの元となるメラニン色素をレーザー光線で破壊させる治療法です。
シミの大きさや症状に合わせ狙いを定めて、レーザーで治療します。
また、「レーザートーニング」という、非常に弱いパワーで数多くのレーザーを当て、蓄積したメラニンを少しずつ減らしていく治療も効果的です。
回数を重ねるたびにメラニンの量が少なくなり、明るく透き通る肌に近づきます。
光治療(IPL)
光治療はIPL(Intense Pulsed Light)という特殊な光を使用した治療で、目的に応じて波長を調整し、メラニンの粒子を分解します。
ケミカルピーリング
肌に薬剤を塗布し、角質層から表皮まで浸透させて古い角質や肌の汚れ、余分な色素を取り除くことができるため、特に色素沈着によるシミに効果があります。
さらにピーリングによってターンオーバーを促進し、シミも予防します。
ゼオスキンヘルス
ゼオスキンヘルスとは、肌の状態に合わせてカスタマイズ可能な医療機関専売のスキンケア化粧品。
レーザーなどでメラニンを除去するわけではなく、医師の指導を受けながら自宅でゼオスキンヘルスをスキンケアとして取り入れ、真皮内の皮膚を作る幼若細胞を基から若返らせる方法です。
ゼオスキンヘルスについては、「注目のゼオスキンとは?その効果や使い方のコツを詳しく!」でもお話ししておりますので、あわせて参考にしてみてくださいね!
シミの種類ごとの治療方法
シミの種類ごとに効果の期待できる治療方法をご紹介していきます。
日光性黒子(老人性色素斑)の治療方法
日光性黒子はレーザー治療が効果的です。
レーザーで色素細胞を破壊させると、約1週間後にかさぶたができ、新しいきれいな皮膚となります。
ただし、炎症後色素沈着を起こす可能性もあるため、アフターケアを行うことが大切です。
肝斑の治療方法
肝斑は、内服薬や外用薬でシミのもとにアプローチすることで治療することが多いです。
シミを薄くする効果のあるレーザートーニングや、ケミカルピーリングでターンオーバーを促進することもおすすめです。
肝斑の原因は摩擦による影響の場合も多いので、顔をこすらないようにすると良いでしょう。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の治療方法
ADMはシミが真皮の深いところにできているため、レーザー治療で回数を重ねることで、きれいになりやすいです。
また、肝斑と合併して生じている場合もあり、その場合はまず肝斑の症状を内服薬で抑えてからレーザー治療に入ることもあります。
炎症後色素沈着の治療方法
炎症後色素沈着の治療は、炎症を抑えてメラニンの生成を抑制すること、肌の新陳代謝を促進することが大切です。
治療方法としては、内服薬・外用薬・レーザー治療・ピーリングなどがおすすめです。
適切なケアをしていれば、数ヶ月〜1年程でシミが消えるといわれています。
雀卵斑(そばかす) の治療方法
治療方法は、光治療・レーザー治療・内服薬・外用薬とさまざまです。
光治療は表層にメラニン色素が沈着している場合に効果的とされており、そばかすの治療方法としてよく採用されます。
メラニンを過剰に蓄積した細胞をレーザーで破壊すると、照射によって消えた雀卵斑(そばかす)は再発しにくくなるため、レーザー治療を行うという選択もあります。
レーザートーニングは治療を重ねることで、肌全体の色調をトーンアップさせて薄くしてくれます。
Vogueでのシミ取り施術メニューをご紹介
札幌のル・トロワにあるビューティクリニック「Vogue」では、、シミの種類・大きさによって最適な治療をご提案しています。
レーザー治療をはじめ、美白・美肌にも効果が期待できるピーリング・レーザートーニング・光治療の施術が可能です。
「ミルクピール」という3種類の酸を配合させた次世代ピーリングや、メラニン色素を減らしていく「レーザートーニング」、目的に応じてIPLの波長を調整することでシミだけでなく複合的な肌の悩みを改善する「M22」をご用意しています。
また、ゼオスキンヘルスの処方も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
Instagramでは治療に関する情報発信も行っておりますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
シミを予防するには?セルフケアが大切!
一度シミができてしまうと、なかなかすぐには消えません。
これまでの紫外線ダメージやターンオーバーのサイクルの乱れなどが影響し、シミができやすい状況になっている可能性もあります。
シミができにくい肌にするために、普段から予防・セルフケアをしていきましょう!
紫外線ケア・UV対策を徹底する
紫外線で肌の酸化が進行することはシミの大きな原因になります。
外出時は日傘や日焼け止めといった適切なUV対策を習慣化しましょう。
室内にいる時も油断は大敵です。
窓からの日光でも紫外線の影響を受けるので、家にいる時も日焼け止めは塗るようにすると効果的です。
目のまわりや唇は紫外線が当たりやすいパーツなので、サングラスやUV効果のあるリップを活用するのも良いでしょう。
サプリメントでメラニン生成を抑える
紫外線によって肌ダメージを受けた皮膚は、サプリメントを摂取することで体の中からシミを予防することができます。
たとえば「ビタミンB群」や「ビタミンE」などは皮膚の新陳代謝を早めてくれる効果があり、「L-システイン」は肌の奥でメラニンの生成を防いでくれます。
日焼けをしてしまった!と感じた時は、サプリメントを摂取してシミを予防しましょう。
抗酸化物質が含まれている食べ物を摂る
食事で抗酸化物質が含まれたものを摂取することも、シミ予防に効果的です。
抗酸化物質を含む代表的な栄養素には「ベータカロテン」「リコピン」「ビタミンC」などがあります。
シミ対策だけではなく美容と健康に良い食べ物として、パプリカ、トマト、チンゲン菜、エリンギ、キャベツ、玉ねぎなどの野菜や柑橘類、サーモンなどがおすすめです。
美白化粧品(薬用化粧品)を使う
日焼けやシミを薄くすることを目的とした「美白化粧品」もおすすめです。
多くの美白化粧品には「ビタミンC誘導体」が含まれ、黒色メラニンの還元作用によってシミを薄くしてくれます。
他にも「アルブチン」「トラネキサム酸」「プラセンタエキス」などシミに効果的な成分が含まれています。
「美白成分の種類とは?美白有効成分の定義や成分ごとの特徴も」でも詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
シミは種類によって原因・治療法が異なる!日々の予防も大切!
シミには代表的な5つの種類があり、特に悩む方が多いのが「日光性黒子」と「肝斑」です。
「日光性黒子」は紫外線ダメージの蓄積によってできてしまうシミで、30代から出始めることが多く、年齢を重ねるにつれてシミの色が濃くなるのが特徴です。
「肝斑」は、女性ホルモンの乱れや摩擦によって起きてしまうシミで、紫外線・刺激・ストレスが原因になることもあります。
その他、「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」「炎症後色素沈着」「雀卵斑(そばかす)」などの種類があります。
シミができてしまった場合は、自身のシミの種類を見分けて、正しく治療することが大切です。
シミは一度できてしまうとなかなか治りづらいため、シミになる前に日焼け止めや美容化粧品を使うことで予防することもできます。
札幌のル・トロワにある美容クリニック「Vogue」では、お肌の悩みを解決するさまざまな美肌治療をご用意しております。
お一人ひとりの症状や原因に合わせて、適切な治療方法をご提供しますので、お気軽にご相談くださいね!
札幌ル・トロワ ビューティクリニックVogueのスタッフです。
保湿・美肌など美容に関するセルフケアの方法や、美容形成外科の基礎知識、治療に関する情報など、美容に関するさまざまな情報を発信していきますので、ご愛読をよろしくお願いいたします。