鼻中隔延長

NOSE

鼻中隔延長術とは、鼻の長さを延ばす手術です。

「鼻の長さってなに？高さを作るんじゃないの？」

とお思いかもしれませんが、「鼻を高くしたい」と希望に来られた方の多くは鼻筋の低さには気づいているものの、鼻先の短さが原因で鼻が低いと気づいている方は少なく感じます。鼻中隔延長術はこの鼻先の短さを改善させ長くする手術だと言うことをまずは認識しましょう。

では鼻先を長くするとどんな良いことがあるのか？

まず鼻に指を入れた際に真ん中にぶつかる壁があります。これを鼻中隔と呼びますが、鼻腔(鼻の中の空間)内で左右の鼻の穴を分けている板状の軟骨や粘膜で形成されています。この軟骨の長さによって鼻先の形が決定され、鼻中隔軟骨が短い場合は鼻が低い、ブタ鼻気味に見え、長い場合には鼻が高い、鼻の穴が見えないと認識されます。

つまり、鼻中隔軟骨が短い方を手術で長くする事ができればブタ鼻や鼻の低さを改善し、整った鼻を得ることができます。それが鼻中隔延長という手術になります。

札幌ルトロワビューティークリニックVogueの鼻中隔延長の特徴

Vogueの鼻中隔延長は、高過ぎる鼻や派手な鼻を作る訳ではなく、自然で整形感のない、その方の骨格に合った「忘れ鼻」を目標としています。

「忘れ鼻」とは、鼻が主張しすぎず他のパーツとのバランスが取れていて自然に見える鼻を指します。

特徴がない鼻とも言われますが全てにおいて「ない」が基調となります。

つまり、

• 大きくない
• 小さくもない
• 幅も広くない
• 鼻筋も高くない
• 低い訳でもない
• 鼻の穴が目立たない

生まれつき高めの鼻と思われるくらい骨格に合った自然な高さを提供します。

鼻中隔の延長方法

短い鼻中隔軟骨を露出させ何らかの軟骨を継ぎ足して縫合固定する事で延長します。

この手術を行うためのアプローチとして鼻孔（鼻の穴）の内側のみを切開するクローズ法と、鼻柱（左右の鼻孔の間の部分）を横切って鼻の軟骨を露出させるオープン法がありますが、基本的に鼻中隔延長術はオープン法で行います。
クローズ法で行うことも可能ですが、鼻中隔延長術は軟骨を固定する際に鼻中隔の延長方向と距離、位置決定などが繊細で、この作業を正確に行うためにはオープン法が適しています。

皮膚が薄く軟骨が柔らかい欧米人はクローズ法でも扱いやすい特徴を持っていますが、鼻の皮膚が厚く、軟骨も硬いアジア人の場合皮下脂肪を減量したり、軟骨の加工過程が多くなりがちなのが理由です。

その際に使用する軟骨は、

• 耳介軟骨
• 鼻中隔軟骨
• 肋軟骨

があります。以下はそれぞれの特徴です。

耳介軟骨による鼻中隔延長

「耳介軟骨」は、耳の後ろから容易に軟骨の採取が可能で周辺組織とも馴染みやすいため、鼻先の加工に殆どの鼻手術で同時に使用されます。少し大きく軟骨を採取すれば鼻中隔延長に利用できるため身体への負担も少なく、安全性の高い方法と言えます。

リスクの少なさは利点ですが、耳介軟骨自体は元々柔らかく曲がりが強い為、しっかりとした高さを真っ直ぐ作るのには向きません。高さをそこまで求めず自然な仕上がりの鼻を希望する方には有用な方法です。

鼻中隔軟骨による鼻中隔延長

現在ある鼻中隔軟骨を中抜きして先端につぎ足す方法です。鼻中隔を延長するために鼻中隔軟骨という同素材を用いる事で真っ直ぐさや質感を維持したまま延長できる強みがあります。しかし鼻中隔軟骨の一部をくり抜いて中抜き状態にするため、鼻中隔全体の強度が下がり、長期的に見て曲がりなどのトラブルにつながる可能性もあります。そのため、トラブルになりにくいくり抜きの仕方や固定の仕方が必要になります。

当院では最も多く行っている鼻中隔延長手術になり、やはり鼻中隔軟骨を延長するには鼻中隔軟骨が一番馴染みが良く、耳介軟骨と違って十分な延長量が得られる症例が多いです。

鼻中隔軟骨を使用した鼻中隔延長はリスクが高い、やるべきではない、と言われることも多くありますが、鼻手術大国のトルコやヨーロッパでは鼻中隔軟骨が使われる事がほとんどです。鼻中隔軟骨の小さなアジア人に対しては様々な注意点があるものの、技術によるカバーでリスクを上回るメリットが得られます。

肋軟骨による鼻中隔延長

胸のあたりにある肋軟骨を用いて鼻中隔延長を行う方法ですが、他の方法に比べ圧倒的に軟骨量が豊富に採取できるため、短い鼻をしっかり長く(高く)延長したい方や一度手術をされて修正を目的とした症例などでは肋軟骨を使用しなければ良い結果が出せない場合があります。

マイナス面として胸部を切開して軟骨を採取する必要があるため、手術が大がかりになることが多い上、痛みが強く体への負担が大きい方法となります。

他の軟骨より固く感触が不自然になりやすいため、耳介軟骨も併用し形を整える必要があります。
また軟骨自体に曲がる性質があるためあまり高過ぎる鼻を形成すると長期的に曲がりが出る可能性もあります。

しかしこれらのリスクを鑑みても肋軟骨でしか修正できない症例も多く、当院でもかなり希望の多い手術法となっております。

施術概要

症例

鼻フルコース（肋軟骨による鼻中隔延長）

【術式】
・肋軟骨による鼻中隔延長
・鼻尖形成
・耳介軟骨移植
・ハンプ削り
・肋軟骨を用いた貴族手術
担当医:荻野副院長

【患者様のお悩み】
横から見た時の鼻を高くしたい
鼻横の窪みを改善したい

〜肋軟骨を使用した鼻手術の場合〜
2日後：肋軟骨部のドレーン抜去、耳介軟骨部のボルスター除去
7日後：抜糸
2〜3週間：内出血や腫れ(個人差あり1ヶ月程続く場合あり)
完成系は3ヶ月から半年ほどかかります。

鼻フルコース（鼻中隔軟骨による鼻中隔延長）

【術式】
・鼻中隔延長(鼻中隔軟骨移植)
・鼻尖形成
・耳介軟骨移植
・鼻孔縁下降
・鼻翼縮小(内側法)
担当医:荻野副院長

【患者様のお悩み】
鼻の大きさ
正面からの鼻穴が目立つ
鼻翼を小さくしたい

【ダウンタイム】
ギプス抜去　7日後
抜糸　7日後
腫れ内出血 2〜3週間
完成形 6ヶ月後

【他院修正】鼻フルコース（肋軟骨による鼻中隔延長）

【術式】
他院修正
・鼻中隔延長(鼻中隔軟骨移植)
・鼻尖形成
・耳介軟骨移植
・プロテーゼ入替
・鼻孔縁形成
担当医:荻野副院長

【他院での鼻手術内容】
30年程前：プロテーゼ＋耳介軟骨移植
2週間前：鼻孔縁形成＋耳介軟骨移植
※上記の手術時期は当院に初回診察でお越しいただいた際にお伺いした期間で記載しております。

【患者様のお悩み】
鼻の短さが気になる
鼻の穴を目立たなくさせたい
人中を短く見せたい

【診察時の鼻の状態】
診察時の鼻の状態
鼻の中の組織が硬くなっており、皮膚、鼻先が動かない状態。
鼻の左右差あり
移植した耳介軟骨が皮膚から少し透けた状態

術後は鼻中隔延長により鼻先が下向きに延ばされ、鼻の穴の目立ちの他、人中短縮手術をしておりませんが人中も術前と比較すると短く見えます。

【他院修正】鼻フルコース（鼻中隔軟骨による鼻中隔延長）

【術式】他院修正
・鼻中隔延長(鼻中隔軟骨移植)
・鼻尖形成
・耳介軟骨移植
・鼻骨骨切り（幅寄せ）
・ハンプ削り
担当医:前田院長

【術後】
ギプス固定を7日間し続けていただきます。
この間は運動、飲酒、長風呂など
血行が良くなる行動は避け安静にお過ごしください。
【術後２日後】
ボルスター除去(耳介軟骨採取部位の処置)にお越しいただきます。
【術後１週間】
抜糸にお越しいただきます。腫れや内出血は術直後より目立つこともあり個人差があります。
【術後１ヶ月】
施術から2〜3週間程で腫れと内出血が落ち着いてきます。１ヶ月後はまだむくみ感がある状態です。
浮腫みは3〜6ヶ月程かけて徐々に改善されていきます。この間は、鼻詰まり感や鼻呼吸のしにくさを感じる方もいらっしゃいます。

【他院修正】鼻フルコース（鼻中隔軟骨による鼻中隔延長）

【術式】オープン法
・鼻中隔延長(鼻中隔軟骨移植)
・鼻尖形成
・耳介軟骨移植
担当医:荻野副院長

【患者様のお悩みとご希望】
鼻先を延ばしてツンとさせたい
上向き鼻が気になる
アップノーズよりは真っ直ぐな鼻が好み
【術前の鼻の状態】
鼻全体ボリュームがある
小鼻の横の広がりが大きい
鼻筋がやや太い
術後は2〜3週間ほど内出血や腫れがあり3〜6ヶ月ほどかけて徐々に引き締まります。

鼻フルコース（肋軟骨による鼻中隔延長）

【術式】オープン法
・肋軟骨による鼻中隔延長
・鼻尖形成
・耳介軟骨移植
・鼻孔縁下降
・鼻骨骨切り(幅寄せ)
担当医:荻野副院長

【患者様のお悩みとご希望】
鼻筋の低さ
鼻が上向きなのを改善したい
バランスが良く見えるようにしたい
鼻が上向きになっているのを改善したいというご希望に沿いつつ、正面、横顔ともにバランスのとれたお鼻になりました。

鼻フルの手術手順

※鼻フル（鼻中隔延長・耳介軟骨移植・鼻尖形成）。

鼻中隔軟骨使用

肋軟骨使用

耳介軟骨使用

よくあるご質問

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