リップアートメイクの施術後、
- 「皮がめくれてきた」
- 「唇の表面がポロポロと剥ける」
といった症状が出ることがあります。
こうした皮向けは、多くの場合正常な回復のプロセスですが、適切なケアを怠ると色素の定着に影響を与えることも。
この記事では、リップアートメイク後に起こる皮向けの原因、正しい対処法、NG行動、経過の目安までを詳しくご紹介します。
リップアートメイク後、皮向けが起こる理由とは?

アートメイクの施術による一時的な炎症反応
リップアートメイクは、皮膚の浅い層に針で色素を入れる“医療行為”です。
唇の皮膚は非常に薄く敏感なため、施術直後から数日間は軽い炎症が起こりやすく、皮膚の剥離(皮向け)がみられることがあります。これは自然な治癒過程の一部です。
保湿不足・乾燥による皮めくれ
唇には皮脂腺がなく、もともと乾燥しやすい部位。
施術後のケアで保湿が不十分だと、皮膚が乾燥してかさぶたのように剥がれたり、ひび割れて皮向けが起きることがあります。
誤ったケアによる刺激
施術直後に熱い飲み物を摂ったり、唇をこする・触るなどの行動はNG。
物理的な刺激によって色素が定着する前に皮膚が剥がれ、皮向けや色抜けの原因になります。
皮向けの対処法と予防方法

保湿を中心としたセルフケアのコツ
皮向けが起きているときは、以下のようなやさしい保湿ケアが基本です。
- 清潔な手でワセリンなどの保湿剤をこまめに塗る
- 唇をこすらず、やさしく押さえるように塗布
- 舌でなめたり、皮をむいたりしない
- 乾燥が強い時期は室内の加湿も意識する
※美容目的のリップではなく、医療施術の一部であるため、処方された専用軟膏などがあればそちらを優先してください。
やってはいけないNG行動
皮向けを早く治そうとして、かえって悪化させてしまう例も少なくありません。以下のような行動は控えましょう。
- 皮を無理に剥く・こする
- スクラブやリップパックの使用
- 熱い飲食物や辛いものの摂取
- 強くこすれるマスクや歯ブラシの使用
医療機関で相談すべきケースとは
通常の皮向けであれば問題ありませんが、以下のような場合は医療機関に相談を。
- 赤みや腫れが長引く、悪化している
- 強い痛みや出血を伴う
- 色素の抜けが不自然にまだらな状態
- アレルギー症状が疑われる(かゆみ、発疹など)
リップの皮向けはどのくらいで治る?経過の目安

リップアートメイク後の皮向けは、通常3日~1週間程度で自然に治まるケースがほとんどです。
かさぶたのような状態を経て、ゆっくりと色素が定着していきます。
- 1~2日目:やや赤み・むくみがある
- 3~5日目:皮向けが始まり、薄皮が剥がれる
- 6~10日目:自然と皮が落ち着き、薄い発色になる
- 2~3週間後:最初の色よりも淡くなる(リタッチ前提)
Q&A|皮がむけるのは失敗?不安に感じたときは

皮向けがひどい=失敗?
いいえ、多くの場合は正常な治癒反応です。必要以上に触ったり、ケアを自己判断で中断しなければ問題ありません。
色が一気に抜けたように見えるけど大丈夫?
皮向けの段階で色が一時的に薄く見えるのはよくあることです。最終的な発色は1ヶ月前後で安定するため、リタッチを含めて調整することが前提です。
まとめ|正しい知識とケアで安心して乗り越える
リップアートメイク後の皮向けは、多くの方に起こる自然な経過の一部です。
焦って触ったり無理に剥いたりせず、適切な保湿と刺激回避を行えば、しっかりと色が定着していきます。
どうしても不安な場合は、医療機関に相談することで安心できるはず。
正しい知識を持って、理想のリップカラーを目指しましょう。