ヒアルロン酸注射とは

ヒアルロン酸注射とは、体内にもともと存在する成分であるヒアルロン酸を皮膚の下に注入し、ボリュームを充填することで、しわ・くぼみ・こけを改善する美容医療です。

人体におけるヒアルロン酸の多くは細胞膜上にある合成酵素で作られ、主に真皮や関節(関節液)などに存在しますが、「水分保持」「潤滑」「クッション性」などの機能を果たしています。

対して医療現場で用いられるヒアルロン酸製剤はヒアルロン酸を抽出したもので、大きく2つの製造方法があります。

  • 動物由来の組織から製造
  • 微生物を発酵させて製造

動物由来の組織から製造

①においては鶏冠抽出法と言って、鶏のトサカなどヒアルロン酸を多く含む動物組織から作られて、特に食肉加工の副産物としての流用もあり多用されていました。現在では眼科や整形外科など保険診療で使用される一部の製剤のみ使用され、特に美容業界で使用されるものは微生物発酵法が用いられています。
というのも動物由来ヒアルロン酸には避けられない3つの問題があったからです。
それは、

  • アレルギー
  • 感染症
  • 分子量の不安定性

どうしても動物タンパクが残ると人体にアレルギー反応が起こる可能性があり、プリオン病などの感染の可能性も否定はできません。また動物組織の個体差による分子量の不安定さもあり、1970年代に初期のヒアルロン酸製剤ができたころは主流でしたが、1996年に非動物由来ヒアルロン酸が誕生してからはそちらが主流となっております。

微生物を発酵させて製造

②においては1996年にスウェーデンのQ-med社がNASHA(Non-Animal Stabilized Hyaluronic Acid)という非動物性ヒアルロン酸製剤法を開発し、安全性、純度、品質安定などを理由に2000年代前半には微生物発酵ヒアルロン酸が主流となりました。
元々馬の上気道や動物皮膚に存在していたstreptococcus(レンサ球菌)を用いて作られますが、この菌は自然にヒアルロン酸カプセルを作る性質を持っていたり、分子量の大きなヒアルロン酸を分泌したり、培養で量産できたりと製造がしやすかった要因が揃っていました。

ヒアルロン酸注射の特徴

話を戻しますが、人体におけるヒアルロン酸は、水分を保持し、肌の潤滑性や弾力を保つ役割を担っています。
しかし加齢とともに体内のヒアルロン酸やコラーゲンは減少していくため、肌のハリが失われ、しわやたるみが目立つようになります。
ヒアルロン酸注射は、この減少したヒアルロン酸を補うように皮膚の下へ製剤を注入し、皮膚の内側から持ち上げることでしわや凹みを改善することができます。
この様なアンチエイジングを目的とした注入方法に対し、額や唇などボリュームを入れて輪郭を整えたり、鼻などに注入し高くしたりする方法もあり、こちらはプチ整形とも呼ばれる見た目を改善させる注入方法になります。

ヒアルロン酸注射は注入直後からボリュームを形成するため、施術後すぐに変化を実感できる即効性が特徴で、メスを使わない治療のため身体への負担が少なく、施術時間も5~30分程度と短時間で完了します。
また、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されるため、元に戻るという安心感も治療の敷居を下げる要因でしょう。また仕上がりを鏡で確認しながら追加注入などで調整ができることも安心材料になります。

ヒアルロン酸注射が選ばれる理由

  • 自然に若々しい印象を取り戻したいアンチエイジング目的の注入
  • ダウンタイムをできるだけ短く治療したい
  • メスを使わずに顔のバランスを整えたい

といった方に選ばれている美容治療です。

Vogueのヒアルロン酸注射の特徴

ヒアルロン酸注射は非常にポピュラーな美容施術ですが、仕上がりは使用する製剤と医師の注入技術によって大きく変わります。

当クリニックはアラガン社のヒアルロン酸を使用しており、その理由は以下の通りです。

  • 分解速度が遅く長持ちする
  • vycross technologyで凝集性が高く形状保持しやすい
  • 低吸水性(むくみづらい)
  • 弾性が高い

それぞれ説明すると、

分解速度が遅く長持ちする

①ヒアルロン酸はそのままだと本来は数日から1週間程度で吸収されてしまいますが、架橋剤というものを用いてヒアルロン酸同士を結びます。

この架橋剤にBDDE(1,4-butanediol diglycidyl ether)を用いており、安定性が高く持続期間も2年と最長のヒアルロン酸となっております。またBDDEは反応後に残留量が極めて少なく安全な材料とも言えます。

低分子ヒアルロン酸を密に架橋することで滑らかさや持続性を確保し、柔らかいゲル構造を有した皮膚になじみやすい製剤と言えます。

vycross technologyで凝集性が高く形状保持しやすい

②vycross technologyは低分子ヒアルロン酸を90%、高分子ヒアルロン酸を10%混ぜて架橋する事で低分子の密な凝集を獲得しつつ、高分子のゲル骨格の維持を確立しています。

低分子ヒアルロン酸のみではジャムの様なヒアルロン酸になってしまうので、高分子ヒアルロン酸を入れ骨格を作る事でゼリーの様に弾性や凝集性を高めたヒアルロン酸を形成しているのです。

20mg/mlというそこまで高くないヒアルロン酸濃度にも関わらず、低分子ヒアルロン酸を多く使用し架橋効率を高める事で弾性や凝集性の高い強いゲル構造を再現しています。

③低分子ヒアルロン酸と架橋効率を高めた製剤は、本来水を含みやすいヒアルロン酸(特に高分子)に比べ水分貯留が少なく、術後の腫れや保水でのふくらみを軽減した製剤となっています。保水が少ないため術後の形態が維持されやすく、予測しやすい注入剤であるとも言えます。

④弾性はG’で評価され細かく説明すると「変形したときにエネルギーを蓄えて元に戻ろうとする力」で表されます。

G’が高いと変形しにくい、リフト力が強い、形状保持性が高いという利点がありますが、vycross technologyの製品はこの強みがあります。

これらの製剤を使用し、Vogueでは単にしわを埋めるだけではなく、顔全体の骨格・皮膚構造・血管走行・筋肉の動き、を考慮したデザイン注入を重視しています。

イメージとしてはtired(疲れて見える)、sad(悲しそう)、saggy(たるんで見える)、angry(怒って見える)といった感情的印象も含めての改善を重視する設計を心がけています。

これらの設計にはヒアルロン酸だけでなくボトックスも併用されることがしばしばありますが、具体的にヒアルロン酸注射は次のような幅広い部位に対応可能です。

当院で行うヒアルロン酸注入箇所

大きく分けて以下の2つの目的で注入を行います。

1.アンチエイジング目的の注入

  • ほうれい線
  • クマ(ティアトラフ)
  • ゴルゴライン
  • 額のしわ
  • 頬のコケ
  • こめかみの痩せ
  • 眉間の皺
  • 顔全体のたるみ(MD codeでのリフティング)

2.造形を変えるプチ整形

  • 鼻筋鼻先形成
  • 額の丸み形成
  • 涙袋形成
  • 唇のボリュームアップ、M字リップ
  • あごの輪郭形成
  • 貴族注射(鼻翼基部のボリュームアップ)

これらの注入部位はそれぞれ適した製剤の硬さや注入層が異なります。使用する針を鋭針にしたり、太さを変えたり、先が鈍針のカニューレにすることで目的の場所に正確にかつ安全に注入できる方法を用います。

額を丸く
額のくぼみ・へこみ
眉上のくぼみ・へこみ
こめかみのくぼみ・へこみ

Vogue式ヒアルロン酸注入方法

Vogueでは、

  • 顔全体のバランスを考えた注入デザイン
  • 必要最小限の注入量
  • 血管を避ける安全性の高い注入技術

を徹底し、「ヒアルロン酸を入れたと分からない自然な仕上がり」を目指しています。

入れ方も様々で、

①リニアスレッディング法(liner-threading injection)

針を刺入した後に引きながら線状に注入する方法

②ボーラス法(bolus injection)

針を刺してその場でひと塊りになるよう注入する方法

③ファニング(扇型)法(fanning injection)

一点から刺入しそこから扇状(円状)に注入する方法

④クロスハッチング法(cross-hatching injection)

しわに対して平行と垂直の両方で格子状に注入する方法

例えば、

  • 額やあごなど輪郭形成には形を保つ硬めのヒアルロン酸を骨膜上の深い部位にボーラス注入
  • 涙袋には笑った表情に連動しやすい柔らかいヒアルロン酸を皮下~眼輪筋表層にカニューレ針を用いてリニアスレッディング法で注入
  • しわ改善には皮膚の浅い層と真皮下の両方にファニング法やクロスハッチング法で注入

といったように、部位ごとの使い分けが仕上がりを大きく左右します。

ヒアルロン酸注射のメリット

ヒアルロン酸注射は、現在の美容医療の中でも最も広く行われている注入治療のひとつで、以下のような特徴があります。

即効性がある

ヒアルロン酸は注入直後から皮膚の内側でボリュームを形成するため、施術後すぐに変化を実感できます。

結婚式や写真撮影などのイベント前に施術を希望される方も多い治療です。

ダウンタイムが少ない

外科手術とは異なりメスを使わない施術のため、腫れや内出血が出たとしても比較的軽度であることが多く、日常生活への影響が少ない点も特徴です。

多くの場合、施術当日からメイクや洗顔が可能です。

幅広い部位に対応できる

ヒアルロン酸は、しわの改善、ボリューム補正、輪郭形成など多くの目的に使用できるため、顔全体のバランスを整えることができます。

仕上がりの調整ができる

ヒアルロン酸は体内に徐々に吸収されるため、患者さんに仕上がりを見てもらいながら追加注入することができます。

また必要に応じてヒアルロニダーゼ(溶解注射)で分解することも可能です。そのため、形が気に入らなかった場合などは溶かしてリセットする事ができるのも利点です。

症例

唇ヒアルロン酸注入

術式唇ヒアルロン酸注入
担当医荻野副院長

この方は、「上唇はM字に、下唇は少しボリュームを足す程度で、ぽってりしすぎないように」と希望されました。
この他にも、
「わざとらしくないナチュラルな仕上がりが良い」
「全体にボリュームが欲しい」
「笑っているような形にしたい」
など、医師が患者様ひとりひとりのご希望に合わせて注入します。

診療料金

診察料
全て税込価格(10%)
初診料3,300円
(前田院長のみ5,500円)
再診1,100円
(前田院長のみ5,500円)

治療料金

全て税込価格(10%)

クレヴィエルコントア
ジュビダームボリューマ
通常価格
1本目110,000 円
リピート割 1本目99,000 円
同日2本目88,000 円
同日3本目~66,000 円
上眼瞼
Teosyal RHA1
通常価格
1本目110,000 円
リピート割 1本目99,000 円
テオシアルRHAシリーズ
通常価格
1本77,000 円
同日2本目66,000 円
同日3本目~55,000 円
ヒアルロン酸溶解
通常価格
ヒアルロニダーゼ
他院施術
52,800 円
ヒアルロニダーゼ
自院施術
33,000 円
麻酔代等通常価格
ミラーカニューレ 1本4,400 円
麻酔代1,650 円

よくあるご質問

治療後の腫れや赤みはありますか?

治療後、数日間は腫れ、内出血、赤みがでることがあります。

治療後の運動はいつからOKですか?

翌日以降から可能です。当日の激しい運動はお控えください。

体に悪影響はありませんか?

ヒアルロン酸はもともと体中にある成分なので、アレルギーなどの症状を発症する可能性は極めて低い製剤です。万が一不具合が生じた場合には、 溶かす注射もありますのでご安心下さい。